イメージ画像

腸は消化吸収だけじゃない!大切な腸の働きについて知りましょう。




腸は食べ物を消化吸収する場所

150703-3

腸はどのくらいの長さか知っていますか?

人間の腸はなんと7~9mもあるんです。

小腸が3分の2を占めて、大腸は3分の1となっています。

小腸は十二指腸と空腸、回腸に分けられますが、
十二指腸では胆液や膵液が分泌されて、
食物が消化されます。

空腸では腸液が分泌され、
回腸では消化された食物の栄養分が吸収されます。

大腸では小腸で栄養分が吸収された後の食物から
水分を吸収します。

大腸の働きに何らかの障害があり
水分吸収がうまくいかないと下痢になりますし、
食物が大腸に留まる時間が長すぎると便秘になってしまいます。

腸は免疫細胞が集まっている

130606-6

腸は食べ物を消化吸収する器官であることは、
学校の理科の授業で学習したと思います。

でも、腸の働きは食べ物の消化吸収だけではないんです。

腸は免疫機能に重要な役割を果たしているんです。

腸には全体の70%も免疫細胞が集まっています。

この腸に集まった免疫細胞を腸管関連リンパ組織と言います。

この腸管関連リンパ組織は、
Tリンパ球やBリンパ球などの免疫機能の産生と貯蔵を行い、
病原体が体内への侵入を防いでくれるんです。

腸内環境を整えれば免疫力がアップするのは、
この腸管関連リンパ組織の働きが活発化するからなんですね。

腸は第二の脳

130607-18

腸は食べ物の消化吸収をし、
さらに免疫機能で重要な役割を果たしていますが、
さらに腸は脳の一部と同じような役割を果たしているんです。

私たち人間は、脳からの指令で動いています。

これは、24時間365日休まずに働き続けている心臓も同じです。

脳から指令があるので、
心臓は収縮と拡張を繰り返しているんです。

でも、腸は脳からの指令がなくても消化吸収を行っています。

脳には神経細胞が1億個も集まっていて、
腸にある神経細胞の数は脊髄神経よりも多いと言われています。

これだけ神経細胞があるから、
腸は独自に消化吸収を行えるんですね。

また、神経伝達物質の1つにセロトニンがありますが、
このセロトニンは幸せホルモンとも言われていて、
精神安定に必要な物質です。

セロトニンが不足すると、うつ病やパニック障害、
統合失調症などの病気を発症するとされています。

このセロトニンはその90%が脳ではなく腸で作られているんです。

腸で作られたセロトニンが脳に移動するわけではありませんが、
腸で作られたセロトニンは自律神経を安定させることで、
体内のストレスを減らす役割を担っています。

このような働きがあるため、
腸は第二の脳とも呼ばれているんです。

腸の役割というと、
食物の消化吸収が一番最初に思い浮かびますが、
それ以外にも免疫系や神経系で重要な役割をしているんです。

腸内環境を整えることで、
様々な健康効果が得られるのも納得ですよね。

今日から、腸を労わって、
腸内環境を整えるようにしましょう。





タグ



2015年7月3日 | カテゴリー:健康全般

あわせて読みたい関連記事