肩こりには、病気が潜んでいるかもしれない?肩こりの原因を知りましょう
肩こりの原因は?
肩周辺がだるい、重い、張りがある、
痛いなどの症状が出る肩こりに悩む人は多いと思います。
厚生労働省の平成19年の国民生活基礎調査では、
日常生活で感じる自覚症状の中で、
肩こりは男性で2位、女性は1位になっています。
そもそも、肩こりの原因って何でしょう?
肩こりの主な原因は、筋肉の緊張です。
肩や首の筋肉は、頭を支えている筋肉です。
人間の頭は5~6kgありますので、
肩に相当な負担がかかっているため、
肩の筋肉が緊張するのです。
筋肉が緊張すると、その部分の血行が悪くなり、
筋肉に必要な栄養や酸素が行き届かず、
疲労物質の乳酸が蓄積します。
肩こりは、「同じ姿勢」、「ストレス」、「運動不足」、
「眼精疲労」の4つが4大原因と言われています。
この4大原因を考えると、
日常生活の中で気をつけなければいけないのは、
デスクワークですね。
デスクワークは、
常に机に向かって同じ姿勢を取っていますし、
パソコンを使って作業する場合、
眼精疲労も起こります。
デスクワークを行っている人は、
肉体労働をしている人よりも肩こりが起こりやすいため、
仕事中に休憩をこまめに挟んで、
意識的にストレッチをしたり、
目を休めるなどの対策が必要です。
肩こりの予防法
肩こりがひどいからといって、
デスクワークを辞めるわけにはいきませんよね。
自分でできることから、肩こりの予防法を行って、
少しでも肩こりが軽減するように努めましょう。
肩こりの予防法は、正しい姿勢を身につけることです。
猫背気味の人は、
肩に負担がかかっていますので、背筋を伸ばし、
あごを引いて正しい姿勢を保つようにしましょう。
立位の場合、耳の穴、肩の中央、
くるぶしが一直線になるのが正しい姿勢です。
デスクワークの際も、椅子や机の高さ、
パソコンの位置などを調節し、
正しい姿勢が保てるように工夫しましょう。
さらに、上記で述べているように、
こまめに休憩を挟んだり、
ストレッチをするなどの対策を行うと良いでしょう。
また、日常生活の中で運動を取り入れることも重要です。
運動はストレス解消にもつながりますので、
肩こりの4大原因のうち2つを解消することになります。
肩こりは、病気の症状?
肩こりの原因は、「同じ姿勢」、「ストレス」、
「運動不足」、「眼精疲労」の4つだけではありません。
病気が原因で、肩こりが起こることもあるんです。
肩こりが症状として現れる病気には、
椎間板ヘルニアや頸部脊椎症、むち打ち症、
五十肩(四十肩)などがあります。
「肩こりの予防法を実施しているのに、全く改善しない、
悪化している」という場合は、
一度病院を受診して、検査してみても良いと思います。
また、肩こりによって
高血圧が引き起こされる場合もあります。
詳細なメカニズムは解明されていませんが、
肩の筋肉の血流が悪くなり、それを改善しようとして
血圧が高くなると考えられています。
「たかが肩こり」と肩こりを放っておいても、
良いことはひとつもありません。
肩こり予防や対策をしっかりと行い、
場合によっては病院受診を考えましょう。