イメージ画像

冬に流行するノロウイルスやロタウイルスによる感染性胃腸炎に注意しましょう。




感染性胃腸炎が流行の兆し

131120-4

東京や大阪などの大都市を中心に
感染性胃腸炎が流行の兆しを見せています。

11月4日から10日の1週間の
小児科定点医療機関からの患者報告数は、
東京や大阪、横浜、仙台などの大都市で
3週間連続で増加しました。

患者報告数の多い自治体は、
例年の1.5~2倍の患者数になっていて、
患者の年齢は5歳以下が約60%を占めています。

感染性胃腸炎は、
毎年12月頃に流行のピークを迎えるため、
今後はさらに流行が拡大していくとみられています。

感染性胃腸炎とは

cont12-2

「感染性胃腸炎」とはどんな病気でしょう?

胃腸の病気というイメージはできても、
「感染性胃腸炎」という名前を聞いただけでは、
具体的なイメージが湧きにくいかもしれませんね。

感染性胃腸炎とは、ウイルスや細菌が原因で嘔吐や下痢、
腹痛などが起こる病気です。

ノロウイルスロタウイルスは、
毎年のように流行するので聞いたことがありますよね。

ノロウイルスやロタウイルスが原因で起こる
下痢や嘔吐も、感染性胃腸炎に含まれます。

これ以外にも、感染性胃腸炎を起こす原因には、
アデノウイルスエンテロウイルス
サポウイルスなどがあります。

感染力が強いノロウイルス、子供に多いロタウイルス

130627-8

感染性胃腸炎の代表格は、やはりノロウイルスです。

毎年12月から1月にかけて流行のピークを迎えます。

ノロウイルスの症状は激しい嘔吐や下痢、腹痛ですが、
健康な成人の場合、その症状は1~2日で治まります。

このノロウイルスが恐ろしいのは、
感染力が非常に強いという点です。

ノロウイルスに感染するのは、
十分に過熱されていない牡蠣などの二枚貝を
食べた場合だけではありません。

汚染された二枚貝を調理した
調理器具から感染することもありますし、
感染者の便や吐瀉物に含まれたウイルスが
空気中に舞い上がって、それを吸い込むことで
感染するケースもあります。

そのため、ノロウイルスは家庭内や学校、
職場などで集団感染を起こしやすいのです。

ロタウイルスは、6ヶ月から2歳までの小児が感染しやすく、
1月から4月にかけて流行のピークを迎える
という特徴があります。

ロタウイルスの症状は、激しい嘔吐と下痢ですが、
下痢便は米のとぎ汁のような白っぽい色になることがあり、
嘔吐は1~2日、下痢は1週間程度続きます。

ロタウイルスの患者は、小児が圧倒的に多いのですが、
小児が下痢や嘔吐を繰り返す場合、脱水症状を起こし、
重症化しやすいので注意が必要です。

ノロウイルス・ロタウイルスの対策は?

131120-5

ノロウイルスやロタウイルスの予防は、
とにかく手洗いをすることです。

手についたウイルスが口に入ると感染しますので、
手洗いをして、
手についたウイルスを洗い流すようにしましょう。

またノロウイルスは、アルコール消毒では効果がありません。

ロタウイルスもアルコールでは消毒効果が薄いため、
次亜塩素酸ナトリウム(ミルトン)を使って
消毒して下さい。

寒い季節は、インフルエンザや風邪対策だけでなく、
ノロウイルスやロタウイルスによる感染性胃腸炎対策も
忘れずに行うようにしましょう。





タグ



2013年11月22日 | カテゴリー:感染症

あわせて読みたい関連記事