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遺伝性乳がんや遺伝カウンセリングについて知りましょう。乳がんは早期発見が肝心です




乳がんは早期発見が肝心!

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乳がんを発症する日本人は年々増えていて、
現在は16人に1人が乳がんを発症すると言われています。

乳がんの増加原因は、
食生活の欧米化が最大の要因とされていて、
欧米では乳がんにかかる人は6~8人に1人と
日本人よりも罹患率が高くなっています

乳がんは日本人女性の
部位別がん罹患率1位となっていますが、死亡率は5位です。

つまり、乳がんは比較的予後が良いということですね。

乳がんの5年生存率は、ステージ1で95.7%、
ステージ2で90.9%、ステージ3で69.7%、
ステージ4で32.2%です。

ステージ3~4だとさすがに生存率は低くなっていますが、
それでも全がんの5年生存率に比べれば高いですし、
ステージ2までに発見・治療ができれば、
現代ではそれほど怖い病気ではないとも言えるでしょう。

遺伝性の乳がんは要注意!

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乳がんは早期発見・治療ができれば、
死に直結する病気ではありませんが、
遺伝性の乳がんは気をつけなければいけません。

遺伝性の乳がんは、一般的な乳がんよりも
若く発症するという特徴があります。

若く発症すれば、
その分進行が早いので危険が大きいんです。

遺伝性の乳がんは、BRCA1とBRCA2という
2種類の遺伝子のどちらかに変異があり、
それが原因で乳がんを発症することがわかっています。

この遺伝性乳がんは、
乳がん全体の5~10%と言われていて、
欧米のデータによると遺伝子変異を持つ人は、
持たない人に比べて50歳までに乳がんを発症するリスクは
16~25倍とされています。

16~25倍ってかなりリスクが高いですよね。

乳がん自体が、日本人女性の罹患率1位となっていますので、
遺伝子変異がある人はそのリスクは
非常に大きなものになります。

家族に乳がんになった人がいる時は?

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では、自分がBRCA1かBRCA2に変異があるかどうかは、
どうやって調べれば良いのでしょう?

一つの目安としては、
家族や親戚に乳がんになった人がいるかどうかです。

でも、それだけでは確実ではないですよね。

確実に遺伝子に変異があるかどうかを調べるには、
遺伝子検査をするしかありません。

乳がんの遺伝子検査は、
アメリカの女優アンジェリーナジョリーさんが
遺伝子検査を受けて、がんを発症する前に
乳房を切除したことで注目を集めました。

実際に、カナダでは
アンジェリーナジョリーさんが公表した後、
乳がんの遺伝子検査をする人が2倍になったそうです。

日本でも乳がんの遺伝子検査は行うことができますが、
残念ながら現時点では保険適用外の検査になってしまうため
費用が20~30万円もかかってしまうんです。

こんなに高いと二の足を踏んでしまいますよね。

でも、やっぱり遺伝性の乳がんの危険があるかどうかは
気になるものです。

そういう時は、「遺伝カウンセリング外来」
「遺伝相談外来」を受診してみてはいかがでしょうか?

専門の医師や看護師に相談に乗ってもらうことで、
自分が乳がんの遺伝子変異を持つ可能性が
どのくらいあるかなどもわかりますし、
不安解消や疑問解決にもつながります。

カウンセリングを受けた時点で、
やっぱり遺伝子検査を受けたほうが良いとなった場合は、
遺伝子検査を受ければ良いのです。

遺伝カウンセリング外来の受診の費用は
数千円程度のことが多いですので、
遺伝子検査よりも気軽に受診できますよね。

「遺伝性の乳がんになるのかな?」と不安に思っているなら、
思い切って遺伝カウンセリングを受けてみましょう。

そして、乳がん予防は定期的な検診が欠かせませんので、
がん検診も定期的に受けてくださいね。





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2014年9月20日 | カテゴリー:がん 女性の病気

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