生活の中に潜む身近な発がん性物質について知っておきましょう。
ポテチに発がん性物質
がんは日本人の死因第1位の病気です。
日本人の2人に1人はがんにかかり、
3人に1人ががんで亡くなると言われています。
がんは生活習慣病ですので、
日々の生活の中でがん予防に
取り組んでいきたいものですよね。
がん細胞の発生を促進させる発がん性物質は、
できる限り避けたいものです。
でも、発がん性物質は
身近なものの中に潜んでいるんです。
身近にある発がん性物質を知っておきましょう。
まずは、ポテトチップスです。
ポテトチップスに発がん性物質が含まれているなんて、
ちょっと意外ですよね。
気軽に食べられるお菓子として、
コンビニやスーパーでついつい買ってしまう人も
多いのではないでしょうか?
ただ、ポテトチップスの原料である
ジャガイモを高温で揚げると
アクリルアミドという発がん性物質が発生するんです。
国際がん研究機関(IARC)は、
発がん性の分類で上から2番目のランクである
「おそらく発がん性あり」に分類しています。
そして、2014年10月には内閣府食品安全委員会が、
アクリルアミドを次世代にも影響が及ぶ
「遺伝毒性をもつ発がん性物質」と評価することにしました。
アクリルアミドは、
ジャガイモなど炭水化物を豊富に含む食品を
120℃以上の高温で揚げたり
焼いたり蒸したりすると発生することがわかっていて、
ポテトチップスのほかに
フライドポテトなどのジャガイモの加工品、
ケーキやビスケット類、トースト、
コーヒーなどにアクリルアミドが含まれています。
PM2.5 に発がん性物質
身近な発がん性物質の中には、PM2.5 もあります。
PM2.5は、ここ2~3年で急激に
その危険性が認識され始めましたよね。
国際がん研究機関(IARC)は、
PM2.5を含む大気汚染物質を発がん物質の分類で
5段階の危険度のうち最高レベルに分類しています。
PM2.5の恐ろしいところは、ただ息をしているだけで、
発がん性物質を体内に取り込んでしまうということです。
食べ物に発がん性物質が含まれているなら、
それを食べないようにすれば良いのですが、
PM2.5 は空気中に含まれていますので、
息をしないというわけにはいきませんよね。
PM2.5 が中国から飛んでくる量が増える春は、
マスクを着用し、飛散量の多い日は
不要は外出は避けるなどの対策を取るしかありません。
焦げた部分に発がん性物質
発がん性物質で有名なものといえば、
「食べ物の焦げた部分」ですよね。
これは、どんな食べ物でも焦げた部分に
発がん性物質が含まれているわけではなく、
肉や魚などの動物性たんぱく質が焦げた部分に
発がん性物質が含まれているんです。
ですから、野菜が焦げていても、
そこには発がん性物質は含まれていません。
肉や魚の焦げた部分には、
ヘテロサイクリックアミンという
強力な発がん性物質が含まれていますので、
できれば食べないほうが良いでしょう。
塩分と一緒に食べると、塩分が胃の粘膜を荒らして、
発がん性物質が入り込みやすくなりますので
気をつけましょう。
ただ、このヘテロサイクリックアミンは、
体重60kgの人が毎日1トン以上食べ続けないと、
がんにならないとも言われていますので、
それほど過敏にならなくても良いと思います。