イメージ画像

感染症の拡大を防ぐためには、感染経路とそれに応じた予防法を知りましょう。




空気感染とは?

150628-2

5月下旬から韓国で
MERS(マーズ=中東呼吸器症候群)が猛威を振るっています。

MERSはまだ感染経路が解明されていませんが、
韓国での感染の拡大の様子から空気感染が疑われています。

感染症の予防のためには
感染経路ごとの予防対策が欠かせません。

主な感染経路とその予防策を知りましょう。

まずは、MERSもこの感染経路ではないかと
疑われている空気感染です。

空気感染は飛沫核感染とも呼ばれます。

空気感染をする病原菌は非常に小さく軽いため、
空気中に長時間浮遊して移動し、感染を拡大させます。

この空気感染の代表的な病気は、
水痘(水疱瘡)や麻疹、結核です。

空気感染は日常生活内での予防がとても難しく、
それゆえに感染が広がりやすいんです。

空気感染をする病原菌は一般的なマスクでは防ぐことができず、
N95マスクという医療用の特殊なマスクをしないといけません。

また、強毒性の空気感染の場合、
患者を陰圧室に隔離する必要があります。

飛沫感染とは?

131105-3

次は、飛沫感染です。

飛沫感染は咳やくしゃみと一緒に飛散し、
それが粘膜に付着することで感染します。

飛沫感染は、空気感染の病原菌と比べて大きく重いため、
2m以上は空気中を浮遊することはありません。

飛沫感染の主な病気は、
インフルエンザや肺炎、風疹などがあります。

飛沫感染は、
マスク着用や手洗いうがいで予防することができます。

経口感染とは?

130720-3

続いて経口感染についてです。

経口感染は病原菌に汚染されたものを食べたり、
糞便で汚染された水を飲むことで感染する感染経路です。

経口感染の主な病気は腸管出血性大腸菌や
サルモネラ菌などの食中毒を起こす感染症や、
パラチフス、赤痢、コレラ、A型肝炎などがあります。

経口感染の予防法は、食品の衛生に気をつけることです。

しっかり加熱することや
調理器具の洗浄・消毒はもちろんですが、
途上国では水道水は飲まないことなどが大切です。

また、手洗いも重要な予防法になります。

接触感染とは?

cont26-6

最後に接触感染について知りましょう。

接触感染は、皮膚や粘膜が接触することや
医療器具を介して病原菌が広がるものを言います。

エボラ出血熱や狂犬病、破傷風、
MRSAなどのほかにAIDSや梅毒、
B型肝炎などの性感染症も接触感染に含まれます。

エボラ出血熱や狂犬病、破傷風などは、
病原菌を持っているものに触れないこと、
MRSAは手洗いや消毒が有効な予防法です。

性感染症は、不特定多数との性行為を避け、
コンドームを正しく使用するようにしましょう。

ほとんどの感染症は、感染経路を知って、
それに対応した予防法を正しく実行すれば、
予防することが可能です。

感染経路と正しい予防法を知って、
感染症から身を守るようにしましょう。





タグ



2015年6月28日 | カテゴリー:予防法 感染症

あわせて読みたい関連記事