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食べているのに痩せてしまうのはバセドウ病かもしれません!




食べても食べても痩せていく?

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食欲はあるし、どんどん食べているのに、
それに反比例する可能ようにどんどん痩せていってしまう
という症状に悩んでいる人はいないでしょうか?

もし、食べても食べても痩せていってしまう
という症状に思い当たる人は、バセドウ病かもしれません。

バセドウ病とは甲状腺機能亢進症の1つです。

首元にある甲状腺という器官の働きが
通常よりも活発化するために起こるもので、
甲状腺の特異的な自己免疫疾患の1つです。

このバセドウ病は男性よりも
女性に多い病気であるという特徴があり、
男女比は1:4と女性のほうが4倍も多くなっています。

また、バセドウ病の好発年齢は20代から30代ですので、
若い女性が「食べているのに痩せてしまう」という場合は、
バセドウ病を疑ったほうが良いでしょう。

バセドウ病の症状は?

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バセドウ病は、TSHレセプター抗体というものが
血液中にできることが原因です。

この抗体は、この抗体ができるために、
甲状腺が無制限に刺激されるために
甲状腺ホルモンが過剰に作られるため、
甲状腺の機能亢進が起こるんです。

甲状腺ホルモンは代謝に関わるホルモンですから、
甲状腺ホルモンが過剰に作られると、新陳代謝が促進されます。

そのため、食欲はあってどんどん食べているのに、
それ以上にカロリーが消費されてしまうため、
みるみる痩せていってしまうのです。

また、暑がりになったり、
汗を大量にかくこともバセドウ病の症状の1つです。

さらに、甲状腺腫大、眼球突出、頻脈が
バセドウ病の3大症状とされています。

さらに、疲れやすくなったり、
手足が震えるなどの症状が出る場合もありますし、
精神的に興奮して活発になる割には
まとまりがなくなるなどの症状が出ることもあります。

バセドウ病の治療法

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バセドウ病の治療法は、投薬治療、手術療法、
アイトソープ治療の3つがありますが、
基本は投薬治療になります。

投薬治療は抗甲状腺薬を服用して
甲状腺ホルモンの合成を抑制するものです。

投薬治療を始めると、
通常では服用して2ヶ月程度でバセドウ病の症状は治まり、
症状だけを見れば完治したように感じますが、
バセドウ病の原因であるTSHレセプター抗体が
完全に消えるには2~3年かかりますので、
その間は服薬を続けなくてはいけません。

もし、投薬治療で効果がない場合は
手術療法かアイトソープ療法を選択することになります。

手術療法は甲状腺を一部だけ残して摘出することになります。

アイトソープ療法は放射性ヨードを投与して
甲状腺を壊すという治療法です。

バセドウ病は治療をきちんと行えば、予後は良好な病気ですが、
放っておけば命の危険もある病気ですので、
症状に思い当たる人は早めに医療機関を受診してください。





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2016年5月13日 | カテゴリー:健康全般

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