徳川家康の長寿の秘密は、麦ご飯だった!?麦のパワーを知ろう。
麦ご飯の歴史
麦ご飯は、白米と大麦を混ぜて炊いたものです。
現代では、麦ご飯というと牛タンやとろろと一緒に
食べるものというイメージがあり、
日常的にはそれほど食べる機会がないと思います。
でも、歴史的に見ると、全国的に白米を日常的に
食べるようになったのは、近現代になってからのことで、
明治以前は麦ご飯のほうが主流でした。
その理由として、
麦は米よりも丈夫で育てやすいからと考えられます。
皆さん、麦ご飯は白米よりも健康に良いということは
ご存知ですよね。
現代では、麦の成分が解明されていますので、
科学的に麦ご飯の効果が証明されていますが、昔の人は
経験から麦ご飯が健康に良いということを知っていました。
有名なところでは、
徳川家康が健康のために麦ご飯を好んで食べて、
享年74才と江戸時代初期ではかなりの長生きでしたし、
明治時代の日本海軍は脚気防止のために白米ではなく
麦ご飯を導入していました。
麦ご飯のパワーとは?
健康に良い麦ご飯の具体的な効果をご紹介します。
①貧血予防
若い女性の間で増加している貧血ですが、
麦にはヘモグロビン産生に必要なビタミンB6が
含まれていますので、貧血を予防することができます。
②胃腸の強化、便秘解消
麦には、パントテン酸が多く含まれています。
パントテン酸は、副交感神経を刺激することで、
胃酸の分泌を促進し、腸のぜん動運動を活発化します。
そのため、胃腸を丈夫にし、便秘解消に役立ちます。
また、麦は食物繊維も豊富ですので、
便秘解消に役立ちますし、
満腹感を得やすく、ダイエットにも適しています。
③糖尿病予防
白米は、穀類の中でも血糖値が上がりやすい食べ物ですが、
逆に麦は血糖値を上げにくいという特徴があります。
そのため、麦ご飯を食べることで、
血糖値の上昇を抑えることができます。
刑務所では麦ご飯が出されていますが、
重い糖尿病を患っていた受刑者が、
服役中に劇的に糖尿病が改善したというエピソードもあります。
④自律神経失調症予防
現代人は、ストレスを多く抱えていて、
それが原因で自律神経失調症になる人が増加しています。
パントテン酸は、体内でアセチルコリンを作りますが、
アセチルコリンは交感神経と副交感神経のバランスを
整える作用があります。
麦ご飯を美味しく食べるには?
麦ご飯を美味しく炊くコツは、水の量に注意することです。
最初に白米だけを炊飯器に入れ、
いつも通り水の量を入れてください。
その後に、麦を入れます。
さらに麦の2倍量の水を入れて、炊飯するだけです。
麦ご飯は、食べ慣れていないと、
最初は抵抗を感じるかもしれません。
初めて麦ご飯を食べる場合、
白米に対して1割程度の麦を混ぜましょう。
米2~3合に対し、50グラムが目安です。
慣れてきたら、徐々に麦の量を増やして、
自分好みの麦の割合を探してみてください。