サイレントキラーである高血圧。高血圧って、何がいけないの?生活習慣病に代表される高血圧について知ろう
生活習慣病の代表選手=高血圧
日本人の死因で多い病気は、
ガン(悪性新生物)、心臓病、脳卒中です。
これらの病気は、
生活習慣病と深い関わりがあることがわかっています。
生活習慣病とは、食生活や運動習慣、
喫煙や飲酒習慣などの日常的な生活習慣が、
発症に深く関わりがある病気のことです。
テレビや新聞などのマスコミなどで、
生活習慣病予防が大きく取り上げられていますので、
生活習慣病やその予防法に関心がある人も
多いのではないでしょうか?
生活習慣病といえば、
高血圧が最初に思い浮かぶかもしれません。
高血圧は、生活習慣病の代表選手とも言える存在で、
軽症な患者も含めると、
高血圧患者は約3000万人にものぼります。
40歳以上の人の2人に1人は高血圧である計算になり、
高血圧は日本人の国民病と言えるのかもしれませんね。
高血圧の何がいけないの?
生活習慣病の代表である高血圧ですが、
何となく体に悪いということはわかっていても、
具体的に何で高血圧が悪いのかをちゃんと知っていますか?
意外に知らないという人も多いのではないでしょうか?
血圧とは、血管の壁にかかる圧力のことです。
この圧力が高くなると、高血圧と診断されます。
日本高血圧学会の基準では、最高血圧が140mmHg以上、
または最低血圧が90mmHgの状態のことです。
ただ、この数値以下だったら良いと言うわけではなく、
健康維持のためには最高血圧120mmHg以下、
最低血圧80mmHg以下が良いとされています。
血管の壁への圧力が高くなり、それが持続すると、
血管壁が厚くなって弾力性がなくなり、脆くなります。
これが、動脈硬化です。
動脈硬化は、脳梗塞や心筋梗塞、脳出血など
命に関わる病気の原因となります。
高血圧の怖いところは、自覚症状が出ないところです。
自覚症状がないまま、血管をどんどん蝕んでいき、
心筋梗塞や脳卒中を引き起こすため、
「サイレントキラー」と呼ばれています。
高血圧を予防する方法
高血圧は、生活習慣病ですので、高血圧予防は
日頃の生活習慣を健康的なものに変えれば、
予防することができます。
まずは、食習慣からです。
食塩を取りすぎると
血圧が高くなることがわかっています。
現在推奨されている1日の食塩の摂取量は、
男性で10g未満、女性は8g未満です。
日本人の平均食塩摂取量は、11~12gですので、
減塩を心がけるようにしましょう。
また、野菜や果物に多く含まれるカリウムを
積極的に摂取することも大切です。
カリウムには、塩分を排出させる働きがありますので
高血圧予防には効果的なんです。
次に、運動習慣です。
肥満は、血圧を上げる大きな一因ですので、
適度な運動をして、肥満を予防するようにしましょう。
また、飲酒習慣も血圧を上げる要因です。
長年の研究により、飲酒量と血圧は、
ほぼ比例することがわかっています。
ただ、「禁酒しろ」というわけではなく、
適度な量の飲酒、節酒をするようにしましょう。
サイレントキラーである高血圧、
日頃の生活から意識的に予防して、
定期的に血圧測定をするようにしましょう。