肥満は万病の元!肥満を予防する日常生活習慣を知ろう。食生活と運動が大切です
インドで肥満手術件数が増加
12億人以上の人口を抱えるインドは、
その人口の多さを背景に、急速な経済成長をしています。
この経済成長に伴って、食生活も豊かになり、
肥満率が急激に増加しているんです。
WHOの推計によると、インド国内の肥満の割合は、
成人男性が2005年には22%、女性が21%でしたが、
2015年には男性が31%、女性は29%へと増加する見通しで
今後も肥満の割合は増えていくだろうと予想されています。
インドの首都デリーやムンバイなどの大都市では、
「太りすぎ」と診断された人が、
「やせすぎ」と診断された人よりも多い
というデータもあります。
このような状況を背景に、
インドでは肥満による生活習慣病患者が増加していて、
肥満手術の件数も増加しているんです。
現在、インドでは250以上の医療施設で
肥満手術を行っていて、
手術件数は1万件以上に達しています。
また、アイルランドの医療機器メーカーによると、
インド国内に肥満手術を受ける必要のある人は
200万人以上に上ると言われています。
肥満は万病の元
肥満が増加しているのは、インドだけではありません。
日本でも、肥満の割合は増加しています。
日本人の成人男性の肥満の割合は、
1987年では20.4%だったのに対し、
2007年には30.4%に増加しているんです。
女性の場合は、ダイエット志向が強いため、
21.2%から20.2%と20年間でほとんど変わっていません。
肥満になると、糖尿病、脂質異常症、高血圧など
生活習慣病のリスクが高まりますし、
痛風やがん、睡眠時無呼吸症候群を招くことになりますので
肥満は万病の元と言うことができるでしょう。
肥満を予防する食生活とは
肥満は、日常生活の中で予防・改善することができます。
まずは、肥満を予防するための食生活をご紹介します。
まずは、ゆっくりよく噛んで食べて、
腹八分目を心がけることです。
早食いをすると、満腹中枢が刺激される前に、
たくさんの量を食べてしまうことになります。
ゆっくりよく噛むことで、満腹中枢を刺激し、
食べすぎを防ぐことができます。
次に、和食を中心とした食事メニューにして、
食物繊維をたくさん摂取しましょう。
和食は、動物性脂肪が少なく、野菜や海藻類、
大豆などをよく使うため、とてもヘルシーで、
食物繊維も豊富です。
食物繊維をたくさん摂ると、
脂質や糖質の吸収を妨げるだけでなく、腸内環境を整え、
代謝をアップしてくれます。
また、食物繊維は水を含むと膨張するので、
満腹感を得やすくなります。
そして、夜食や飲酒は控え目にしましょう。
夜にカロリーを摂取すると、
肥満になりやすいというデータがありますし、
飲酒はアルコールだけでなくおつまみでも
カロリーを摂取することになりますので、
肥満の原因になってしまいます。
肥満を予防する運動とは?
肥満の予防は、食生活だけでなく運動をすることで、
さらにその予防効果が高まります。
脂肪を燃焼させるには、有酸素運動が基本です。
有酸素運動とは、ウォーキングやジョギング、水泳、
サイクリングなど全身を使って、
長時間続ける運動のことです。
1日10分から始めてみる等無理のない範囲で、
有酸素運動をしてみましょう。
また、有酸素運動だけでなく、筋肉をつけることでも、
肥満を予防することはできます。
筋肉量がアップすると、基礎代謝量が上がりますので、
消費カロリーが増加するんです。
腹筋や背筋運動、腕立て伏せなど
室内で簡単にできる筋力アップ運動から
始めてみてはいかがでしょう?