11月14日は世界糖尿病デー。糖尿病についての知識をもう一度確認しましょう。
11月14日は世界糖尿病デー
厚生労働省の推計によると、
日本の糖尿病患者や糖尿病の疑いのある人は
約890万人に上ります。
日本人の13人に1人が糖尿病ということです。
この数字を見ると、いかに日本人に糖尿病患者が
多いかがわかりますよね。
日本は、世界の中でも糖尿病患者の人口が多い
トップ10に入っているんです。
糖尿病は、日本人の国民病と言えるでしょう。
日本人にとって身近な病気である糖尿病ですが、
11月14日は「世界糖尿病デー」であることを
知っていますか?
2006年に国際糖尿病連合と国連が、
11月14日を世界糖尿病デーに定め、
11月11日~17日は全国糖尿病週間となっています。
世界糖尿病デーには、世界各地で糖尿病予防や
治療に関する啓発運動が行われ、
日本では医師や栄養士による市民講座やセミナー、
健康相談、血糖値の測定イベントの実施などが
予定されています。
この世界糖尿病デーと全国糖尿病週間を機に、
もう一度糖尿病についての知識を確認してみましょう。
糖尿病について
糖尿病とは、血中のブドウ糖の濃度(血糖値)が
異常に高い状態が続く病気のことです。
健康な状態では、食事後に血糖値が一時的に上昇しても、
血糖値を下げるホルモンであるインスリンが働くことで、
血糖値をコントロールしているのですが、
糖尿病ではインスリンの分泌量が減少したり、
うまく作用しなかったりするため、
血糖値が高くなってしまうのです。
血糖値が高い状態が続くと、
重要な臓器にエネルギーであるブドウ糖が
十分に供給されなかったり、
細い血管が壊されてしまうために
糖尿病性神経障害や糖尿病性網膜症、
糖尿病性腎症などの合併症が起こります。
糖尿病には、主に2種類あることをご存知ですか?
1型糖尿病と2型糖尿病です。
1型糖尿病は、インスリンを分泌するすい臓の
β細胞が破壊されてしまうことで、
インスリンが分泌されないことで発症します。
1型糖尿病は、
子供や10代で発症するケースがほとんどです。
2型糖尿病は、いわゆる生活習慣病であり、
食習慣や運動習慣などの因子が関係しています。
「糖尿病=贅沢病」とか「糖尿病は不摂生の証拠」
というイメージを持っている人が多いと思いますが、
それは2型糖尿病の場合です。
1型糖尿病は、自己免疫性や原因不明のものが多く、
生活習慣とは関係がありません。
糖尿病を予防するには
1型糖尿病は予防することはできませんが、
2型糖尿病は生活習慣病ですので予防可能です。
糖尿病を予防するためには、
健康的な食事と適度な運動習慣が必要です。
健康的な食事は、
「野菜は1日350g以上
(そのうち緑黄色野菜は120g以上)たっぷり食べる」、
「糖質や脂質は控えめに」、「濃い味は避けて薄味に」
などを意識しましょう。
また、運動しようと無理にスポーツを始めると
長続きしませんので、「1日1万歩」を目標に、
「エスカレーターではなく階段を使う」、
「外出時はいつもより遠回りの道を選ぶ」など
すぐにできることから始めてみましょう。