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この冬も流行しているノロウイルス。ノロウイルスはラクトフェリンで予防しましょう。




冬に流行するノロウイルス

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毎年12月から1月にかけて流行するノロウイルスは、
激しい嘔吐や下痢、発熱などの症状が出る感染性胃腸炎です。

症状は3~5日で治まり、
ほとんどの場合重症化せずに完治しますが、
抵抗力の弱い子供や高齢者は脱水症状になりやすく、
重症化すると死にいたることもある病気です。

ノロウイルスの厄介な点は、3つあります。

1つ目は、感染力が強いことです。

ノロウイルスは、
牡蠣などの生の二枚貝を食べることで感染しますが、
生の二枚貝を調理したまな板や包丁を使って作った
サラダ等を食べても感染します。

また、感染者の吐瀉物や下痢便の中にも
ノロウイルスは含まれていますが、
そこから空気中に舞い上がり、
それを吸い込むことでも感染しますので、
ノロウイルスの感染力は非常に強く
至るところに感染の危険が潜んでいると言えます。

2つ目がアルコール消毒が効かないことです。

通常、「消毒」というとアルコール消毒を思い浮かべますが
ノロウイルスにはアルコール消毒が効かず、
次亜塩素酸ナトリウム(ミルトンやハイターなど)
消毒しなくてはいけません。

3つ目が、予防薬や特効薬がないことです。

現時点で、ノロウイルスに効果のあるワクチンや予防薬、
特効薬はなく、ノロウイルスに感染しても治療法は
対症療法のみになります。

ラクトフェリンでノロウイルス予防

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ノロウイルスのワクチンや予防薬はありませんが、
森永乳業の研究でラクトフェリンというたんぱく質が
ノロウイルス予防に効果があることがわかりました。

ラクトフェリンとは、
母乳(特に出産直後の初乳)に含まれるたんぱく質で、
鉄分の吸収を促進したり、腸内細菌を増やして
免疫力をアップさせる働きがあります。

お母さんの初乳を赤ちゃんに飲ませることで、
赤ちゃんを病気から守っているんですね。

森永乳業の研究によると、
週に1回ラクトフェリンを摂取していた人の
ノロウイルス感染率は7.1%でしたが、
ほぼ毎日摂取していた人は0.6%しか感染しませんでした。

また、5歳以下の幼児を対象に行った実験でも、
ラクトフェリンを摂取していたグループは、
摂取していないグループよりもノロウイルスの感染率が
低いという結果が出ています。

ラクトフェリンは
非加熱のナチュラルチーズに含まれていますが、
最近はラクトフェリン入りのヨーグルトも市販されていますし
サプリメントも出ていますので、
ノロウイルスが流行する季節は、
ヨーグルトやサプリメントで
ラクトフェリンを摂取すると良いでしょう。

ノロウイルスの予防方法

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ノロウイルスの予防法は、
ラクトフェリンの摂取だけではありません。

まずは、生の二枚貝は食べず、
しっかりと加熱調理して食べるようにしましょう。

また、生の二枚貝を扱った調理器具は、次の食材を扱う前に
熱湯消毒か次亜塩素酸ナトリウムでの消毒を
必ず行ってください。

また、食事の前にはしっかり流水で手を洗うことも重要です。

この冬はラクトフェリンを摂取して免疫力を高めつつ、
生の二枚貝を食べないようにして、
ノロウイルス予防に努めましょう。





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