疲れが続くのはなぜ?慢性疲労を引き起こす様々な原因について知りましょう。
慢性疲労は秋バテかも?
なんとなくいつも疲れている、
疲れがとれないということはありませんか?
秋の慢性疲労は、秋バテが原因かもしれません。
秋バテは、夏バテや夏の疲労を秋まで引きずってしまい、
秋になっても体調が優れないことを言います。
夏に冷たいものを食べ過ぎたり、
冷房に当たりすぎたことで体を冷やしてしまい
自律神経のバランスが乱れてしまうことで、
秋バテを起こしてしまうのです。
自律神経のバランスが乱れると、疲労感だけでなく
全身倦怠感や食欲不振などの症状が現れます。
秋バテかも?と思い当たる人は、体を温めて、
全身の血流を良くすると、自律神経のバランスが整い、
秋バテを解消することができます。
そのほか慢性疲労の原因は?
秋バテのほかにも、慢性疲労の原因はたくさんあります。
1つ目はダイエットです。
ダイエットをすると、食事制限をしますよね。
食事の量を減らしたり、
カロリーが低いからと野菜ばかり食べて、
肉類などのタンパク質が不足します。
タンパク質にはビタミンB群が豊富に含まれていますが、
ビタミンB群は栄養素をエネルギーに変えたり、
血液を作り出す作用がありますので、
ビタミンB 群の不足は慢性疲労の原因となるんです。
また、食事量が減れば、食事から摂取する水分量が減り、
体は脱水傾向となります。
水分量が減ると、血液はドロドロになり、
全身へ十分な栄養素や酸素が運ばれにくくなりますので、
疲労感を感じるようになるんです。
2つ目は貧血です。
若い女性は、鉄欠乏性貧血の人が多いのですが、
貧血になると酸素を運ぶヘモグロビンが少なくなりますので、
すぐに疲れを感じる、
いつも疲れているという状態になります。
3つ目が運動不足です。
動かなければ疲れない、と思うかもしれませんが、
ずっと同じ姿勢でいると疲労感を覚えますよね。
体を動かさないと、血流が悪くなりますし、
筋肉が凝り固まってしまうからなんです。
デスクワークの人は、特に注意したいですね。
慢性疲労症候群とは?
たかが「慢性疲労」と侮ってはいけません。
慢性疲労の中には、疲れで寝たきりになってしまうなど
日常生活を送れなくなるほど症状が出るものがあるんです。
そのような疾患を慢性疲労症候群、
または筋痛性脳脊髄炎と言います。
慢性疲労症候群は頭痛、微熱、筋肉痛、脱力などの全身症状と
思考力や集中力などの認知機能障害が続いて、
社会生活を送るのが困難になってしまう病気です。
この慢性疲労症候群は、
単なるさぼりや怠けなどと誤解されやすいのですが、
筋痛性能脊髄炎という名前からもわかるように、
神経性の疾患です。
現在、慢性疲労症候群の患者は、
国内に30万人もいると言われていて、
厚生労働省が初の実態調査に乗り出すことになっています。