梅毒が急増中!一体どんな病気?梅毒の症状や検査について知りましょう。
梅毒が急増中
「梅毒」という病名にどんなイメージを持っていますか?
「性病の1つだけど、昔の病気でしょ?」
というイメージを持っている人が多いと思います。
梅毒は確かに性病の1つですし、
性病の代表例とも言える病気でですが、
昔の病気ではないんです。
2015年現在、梅毒に感染する人が
日本で急増しているという事実があります。
梅毒の感染は近年になって増え始め、
国立感染症研究所が感染症発生動向調査事業を始めた
1999年以降2014年は過去最多となったのですが、
2015年はそれを上回るペースで梅毒の感染が広がっています。
特に東京都は感染者数が多く、
1月1日から3月29日までの約3ヶ月間で
日本全国の感染者数は399人、
そのうち東京都は159人と全体の約40%を占めています。
東京都の担当者は
「パートナー同士の感染有無の確認が蔓延防止に必要」
と話しています。
梅毒は過去の病気ではないこと、
現在日本で流行し感染者数が増えていることをきちんと認識して、
1人1人が感染防止に取り組む必要があるんです。
梅毒とはどんな病気?
そもそも梅毒はどんな病気か知っていますか?
梅毒は梅毒トレポネーマという細菌が原因の感染症で、
性行為によって感染が広がります。
感染してから約3週間後に感染部位にしこりができ、
数週間で自然に消失します。
それから数ヶ月は無症状ですが、
数ヶ月後に全身に発疹が現れます。
ここまでに適切な治療をせずに放っておくと、
数年後に脳などの中枢神経が侵され、
さらに心臓や血管に病変が生じて、死に至ることもあります。
感染してから数ヶ月後、
全身に発疹ができた時点で抗生物質を投与し、
きちんと治療すれば完治しますので、
現代ではそこまで怖い病気ではなくなっています。
ただ、症状がなくなったからといって、
自己判断で抗生物質の服用を途中で止めてしまうと、
再発する可能性がありますし、
また再度治療を始めると抗生物質が
効きにくくなることもありますので、
治療をする時は医師の指示通りに服薬しなければいけません。
梅毒の検査方法
陰部や口唇部、肛門など
感染したと思われる部位にしこりができた、
全身に発疹ができた。
そして、梅毒に感染した可能性が思い当たる人は、
梅毒の検査を受けなければいけません。
梅毒の検査を受けようと思っても、
どの診療科の医療機関を受診すれば良いか
迷ってしまいますよね。
梅毒の検査は、男性なら泌尿器科、
女性なら婦人科で受けることができます。
検査方法は血液検査ですので、簡単に検査することができます。
ただ、感染直後は感染していても陰性となることもありますので、
感染したと思われる機会から3週間以上たってから
検査すると良いでしょう。