デング熱の季節がやってきた!今年のデング熱事情を知りましょう。
今年もデング熱の季節がやってきた
2014年は国内で約70年ぶりにデング熱の感染が確認され
大きなニュースになりました。
2014年の国内でのデング熱感染は18都道府県、
合計162人が発症しています。
デング熱を媒介するヒトスジシマカの活動時期は
5月中旬から10月下旬とされていますので、
またそろそろデング熱の感染に
注意しなければいけない季節がやってきています。
2014年に最初にデング熱感染が確認された
代々木公園のある東京都では、
代々木公園やそのほかの都立公園で11月まで、
定期的に蚊を採取し、
デング熱ウイルスの有無を調べる方針です。
東京都は「対策には万全を尽くすが、
小規模な感染は今年も起こるだろう」
との見解を述べています。
今年はさらに要注意?
デング熱を媒介するヒトスジシマカは
気温が下がる冬に死んでしまいます。
また、卵を産んで越冬しますが、卵にウイルスが潜んでいて、
孵化後にデング熱を媒介することもありません。
これを見ると、今年はデング熱の危険はないのでは?
と思いますよね。
でも、円安や東南アジアの発展によりタイやマレーシアなど
デング熱が日常的に流行している国からの
観光客が増えています。
また、ゴールデンウィークには
海外旅行に行く人も多いですよね。
現地でデング熱に感染して、日本に帰ってから発症し、
日本でヒトスジシマカに刺されれば、
その蚊はデング熱ウイルスに汚染されるんです。
ですから、
今年もデング熱に感染する危険性は十分にあります。
さらに、今年は昨年よりも重症化のリスクが上がります。
デング熱ウイルスには1~4型の4つのタイプがあります。
最初に感染すると、
それほど重症化することはないのですが、
違うタイプのウイルスに再感染すると、
重症化してデング出血熱に移行しやすいんです。
デング熱の場合は死ぬリスクはほぼありませんが、
デング出血熱は致死率が10~20%と高くなっています。
昨年デング熱に発症した人が注意するのはもちろんですが、
デング熱は感染しても発症しない不顕性感染がとても多いので、
気づかないうちにデング熱に感染していたという人も多いんです。
ですから、昨年デング熱に感染してないからと安心せずに、
今年はデング熱対策をしっかり行わなくてはいけません。
今からできるデング熱対策は?
デング熱対策は、
とにかく蚊に刺されないように注意する必要があります。
蚊の多そうな場所で活動する時は、長袖長ズボンを着用して、
肌の露出を控えるようにしましょう。
また、蚊が本格的に発生する前からできるデング熱対策は、
蚊の発生源を絶つことです。
玄関先や庭、ベランダに水を溜めていたりしませんか?
水溜りは蚊が発生しやすいんです。
ガーデニングの受け皿、空き缶やペットボトル、
雨水の溜まったバケツやブルーシートなどがあったら、
今のうちに撤去しておきましょう。
また、虫除け用品や防虫グッズは
早めに用意しておくと良いですね。
今年もデング熱に感染するリスクがあることを認識して、
早めに対策を始めましょう。