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HbA1cは高すぎても低すぎてもダメ!HbA1cについて知りましょう。




HbA1cって何?

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糖尿病かどうか、
糖尿病のリスクが高いかどうかを知るための指標の1つに
HbA1cがあります。

糖尿病かどうかを知る指標といえば、
血糖値が最初に思い浮かぶかもしれませんが、
現在では血糖値よりもHbA1cが重要視されているんです。

HbA1cとは血液中のブドウ糖が
赤血球の中のヘモグロビンに結合して
グリコヘモグロビンを形成している状況で、
グリコヘモグロビンをHbA1cと呼びます。

HbA1cは過去1~2ヶ月の血糖値の
コントロールの状態を反映している数値で、
HbA1cが高ければ血糖値が高い状況が続いていて、
HbA1cが低ければ血糖値が低い状況が続いている
ということになります。

血糖値は食事前か食事直後かなど
血糖値を測定するタイミングで、数値が大きく異なりますし、
健康診断の前の日に断食すれば、普段は血糖値が高い人でも
異常なしとされる血糖値まで下げることができます。

でも、HbA1cは過去1~2ヶ月の
血糖コントロール状況を示しますので、
測定するタイミングは食事前後でも数値には関係してきませんし、
ごまかしもきかないのです。

HbA1cが低すぎるのもNG

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HbA1cは4.7~6.2%だと正常とされています。

HbA1cが高ければ、糖尿病のリスクがあると言うことですが、
低すぎるのも問題なんです。

HbA1cが低ければ、それだけ糖尿病からは程遠く、
健康と言えると思い勝ちですが、そんなことはありません。

国立がん研究センターの予防研究グループが行った調査によると、
脳梗塞のリスクはHbA1cが5.0~5.5%の人を1とすると、
HbA1cが5.0%未満の人のリスクは1.5倍
という結果が出たんです。

脳出血の場合は、HbA1cが5.0~5.5%の人に比べて、
Hb1Acが5.0%未満の人は1.7倍のリスクがあるんです。

これは、驚きですよね。

もちろん、HbA1cが6.5%以上や既に糖尿病になっている人も
脳梗塞や脳出血のリスクは上がりますが、
糖尿病からは遠いとされるHbA1cが低すぎる人も、
脳梗塞や脳出血のリスクが上がるのです。

HbA1cが低くなる原因は何?

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HbA1cが低いと糖尿病のリスクからは遠いのですが、
脳梗塞や脳出血のリスクが上がってしまいます。

では、HbA1cが低くなってしまう原因はなんなのでしょう。

HbA1cが低くなる原因には、溶血性貧血があります。

溶血性貧血は赤血球の寿命が短くなることで貧血になる病気です。

赤血球の寿命が短くなれば、
ブドウ糖とヘモグロビンが結びつくHbA1cの量も少なくなります。

また、肝炎や肝硬変など肝機能が低下したときも、
HbA1cが低くなることがありますし、
何らかの異常で膵臓からのインスリンが過剰に分泌されることでも
HbA1cの値は低くなります。

そして、ダイエットもHbA1cに影響を与えます。

過度なダイエットをすると、
血糖値が常に低い状態になりますので、
HbA1cの値が低くなるのです。

HbA1cは高すぎてもダメ、低すぎてもダメというものですから、
健康診断を受けたときはHbA1cの値が
正常範囲内であるかどうかをきちんとチェックしましょう!





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2015年11月15日 | カテゴリー:生活習慣病

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