コンタクトレンズで失明の危機に?アカントアメーバ角膜炎を知りましょう。
コンタクトレンズで角膜にアメーバが?
あなたはコンタクトレンズをつけていますか?
普段は、メガネではなく
コンタクトレンズをつけているという人も多いですし、
オシャレの一環でコンタクトレンズをつけている人もいますよね。
毎日コンタクトレンズをつけている人は、
それが日常になっていて、
それほど気にしないかもしれませんが、
コンタクトレンズは実は一歩間違えると、
とても危険なものなんです。
なぜなら、コンタクトレンズで失明することもあるからなんですよ!
間違った使用法でコンタクトレンズを使用すると、
アカントアメーバ角膜炎という目の病気を
引き起こすことがあるんです。
アカントアメーバ角膜炎は、
アカントアメーバという原生生物が原因ですが、
アカントアメーバは土や水道水の中など
身近なところに存在していますので、
アカントアメーバが角膜に付着する可能性はあります。
でも、コンタクトレンズをしていない人が、
アカントアメーバ角膜炎を発症することはほとんどありません。
なぜなら、コンタクトレンズをしていない人の角膜は健康だからです。
コンタクトレンズをしている人は、
角膜が傷つきやすかったり、角膜が汚れが付着して、
それをえさにアカントアメーバが大繁殖するので、
アカントアメーバ角膜炎を引き起こしてしまうのです。
アカントアメーバ角膜炎の治療法
では、アカントアメーバ角膜炎になると、
どうなるのでしょうか?
アカントアメーバ角膜炎の症状は、初期の場合あまりありません。
そして、症状が進行すると、目の異物感や目やに、
痛みなどが出てきます。
さらに進行すると、目の充血や激しい痛み、
視力低下が現れてきて、さらに角膜が白くにごったり、
孔が開いたりして、最終的には失明にいたります。
アカントアメーバ角膜炎は特効薬がありませんので、
抗菌薬などを点眼しながら、
アメーバが繁殖している角膜の部分を削って
取り除くしかありません。
しかも、治ったとしても、角膜に傷が残り、
視力が戻らないこともあります。
そうなると、角膜移植をするしかないので、
アカントアメーバ角膜炎は大変な病気なのです。
アカントアメーバ角膜炎の予防法
アカントアメーバ角膜炎にならないためには、
コンタクトレンズを正しく使わなければいけません。
アカントアメーバ角膜炎の患者の90%以上が
コンタクトレンズ使用者ですので、
コンタクトレンズを正しく使えば、
かなりの確率でアカントアメーバ角膜炎を
予防することができるのです。
コンタクトレンズを使うなら、
使用期間や装着時間は必ず守りましょう。
また、装着する時と外す時は、必ず手洗いをしてから行いましょう。
また、コンタクトレンズはしっかり消毒・殺菌することも重要です。
さらに、3ヶ月ごとに定期健診をきちんと受けてください。
アカントアメーバ角膜炎は、初期症状はありませんが、
定期健診で発見できることもあります。
初期段階で発見できれば、視力低下や失明の危険はなく、
早めに治すことができるのです。
コンタクトレンズを使っている人は、
もう一度使用方法や消毒方法を確認しておきましょうね。