つわりで流産予防?つわりの原因や軽減方法を知りましょう。
つわりの原因は?
妊娠すると、吐き気や嘔吐、
食欲不振などのつわりに悩まされる人が多いですね。
妊娠中の女性の全員につわりが現れるわけではありませんが
妊娠中の女性の50~80%に
つわりの症状が現れると言われています。
つわりは妊娠5週から現れ始め、
安定期に入る妊娠16週ごろに自然に消失するのが普通ですが、
妊娠4週に入るか入らないかの
妊娠超初期から現れる人もいますし、
出産直前までつわりに悩まされる人もいます。
つわりはなぜ起こるのでしょうか?
これは、ハッキリと解明されているわけではありませんが、
3つの原因があるとされています。
1つ目は妊娠すると分泌量が増加する
エストロゲンとプロゲステロン、
hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が
嘔吐中枢を刺激することで、吐き気が起こるというものです。
2つ目は、プロゲステロンが胃腸の動きを抑制して、
お腹にガスを溜まりやすくすることで、
吐き気が出てくるという原因ですね。
3つ目は免疫機能がお腹の中の赤ちゃんを異物とみなして、
アレルギー反応のようなものを起こすことで、
吐き気や嘔吐などの症状が出るというものです。
つわりは赤ちゃんのためになる?
つわりの症状や重さは人によって大きく違いますが、
つわりが重い人は寝込んでしまったり、
病院で点滴を受けなければいけないほどの
つわりに悩まされることになります。
つわりが重すぎて、
妊娠したことを後悔する人もいるほどです。
でも、つわりは赤ちゃんのためになるものなんです。
アメリカの国立小児保健・人間発達研究所(NICHD)
の研究グループが、アメリカの医学誌
「JAMAインターナル・メディシン」で発表したところによると
つわりでの吐き気や嘔吐は、
妊娠損失リスク(流産になるリスク)を
50~75%も低下させていたことが分かったんです。
つわりは赤ちゃんをお腹の中で
健康に育てるために必要なものであると考えれば、
辛いつわりも何とか乗り切ることが
できるのではないでしょうか?
つわりを軽減する方法
つわりを軽減するためには、
まず妊娠初期は栄養のあるものを食べなければいけない
という固定観念を捨てることが大切です。
「赤ちゃんのために、
栄養のあるものを規則正しく食べなくちゃ!」
と思うかもしれませんが、そんなことはないんです。
お母さんの食事からの栄養が、
おなかの赤ちゃんに行くのはごくわずかだけなので、
つわりがある時は無理に食べる必要はありません。
食べられる時に食べられるものを、食べられるだけ食べる。
これが、つわりを軽減するための最も重要なことです。
「食べなくちゃ」という思い込みを捨てたら、
気持ち的に楽になりますし、
好きなものを好きな時に食べれば良いので楽ですよね。
また、温かいものはさまして食べると
匂いが気にならなくなりますので、おすすめです。
ただ、水分補給だけは忘れないでください。
水分補給をしないと、すぐに脱水になってしまします。
水も飲めないという時は、産婦人科を受診して、
点滴を受けるようにしましょう。