イメージ画像

低血圧はなぜ起こる?低血圧の分類や症状を知ろう。「低血圧で朝起きられない」には医学的根拠が有りません




低血圧の分類と症状

130809-2

高血圧は生活習慣病ですので、
高血圧に注意している人はいても、
低血圧に注意を払う人は少ないかもしれません。

でも、低血圧も放っておくと、
身体に様々な症状が現れるんです。

そもそも低血圧とは、
収縮期血圧(最高血圧)が100mmHg以下で、
何らかの症状が現れている状態のことです。

収縮期血圧が100mmHg以下でも、
特に自覚症状などがなければ、治療の必要はありません。

低血圧は、起立性低血圧(一過性低血圧)、
本態性低血圧、二次性低血圧の3つに分類されます。

起立性低血圧は、
立ち上がった時や長時間立ったままの状態の時に、
突然血圧が低くなり、脳への血流が少なくなることで、
立ちくらみやめまい、失神が起こります。

本態性低血圧とは、特に原因疾患がないのに、
血圧が低い状態のことです。

血圧が低く、全身の隅々まで血液が行き届かないため、
細胞の酸素や栄養分が不足し、疲労感や倦怠感、
頭痛、耳鳴り、動悸、食欲不振、
めまいなどの症状が現れます。

二次性低血圧は、何らかの原因疾患があり、
その影響で血圧が低くなっている状態です。

原因となる疾患としては、心臓のポンプ機能が
低下する心機能の低下や血液量が低下する脱水、
薬剤の影響での低血圧などがあります。

貧血と起立性低血圧の違いは?

130529-5

起立性低血圧は、
立ちくらみやめまいの症状が現れますが、
貧血でも同じような症状が現れますよね。

起立性低血圧と貧血の違いは何でしょう?

起立性低血圧は、血圧が低いため、
脳に十分な血液を送ることができず、
酸素が不足することで、
立ちくらみやめまいを起こします。

貧血の場合は、血圧は正常であるにもかかわらず、
酸素を運搬するヘモグロビンが少ないことで、
脳への酸素運搬量が少なくなって、
立ちくらみやめまいを起こすのです。

起立性低血圧も貧血も、
酸素が行き届かないという点では同じですが、
そのメカニズムが違うということですね。

どちらも、
若い女性や高齢者に多いという特徴があります。

低血圧で朝起きられない?

130717-1

「低血圧で朝が苦手、朝起きられない」
ということをよく聞きませんか?

実は、「低血圧で朝起きられない」というのは、
医学的根拠がないんです。

つまり、低血圧だからといって、
「朝が弱い」という理由にはならないんです。

では、なぜ「朝起きられない」
という状態になるのでしょう?

これは、低血圧のせいではなく
生活リズムが乱れていたり
睡眠不足などが影響していると考えられます。

夜更かしで十分な睡眠時間が確保できていなかったり
睡眠の質が悪かったり、
前日にアルコールをたくさん飲んでいたりなど
していませんか?

「朝、どうしても起きられない」という人は、
一度自分の生活環境を見直してみましょう。

また、睡眠の質を良くするためには、
就寝前にリラックスタイムを設けて、
副交感神経を優位にしておくことも効果的ですよ。





タグ



2013年8月9日 | カテゴリー:健康全般 睡眠

あわせて読みたい関連記事