コーヒーに血行改善効果あり!コーヒーで生活習慣病を予防しましょう
健康に良いコーヒー
全日本コーヒー協会の調べによると、
日本人が最もよく飲む嗜好飲料はコーヒーです。
日本人は1週間あたり
平均10.7杯のコーヒーを消費しており、
これは緑茶や紅茶、清涼飲料水などよりも多くなっています。
日本人にとって身近な飲み物であるコーヒーですが、
コーヒーが健康に良いということは、
少しずつ認識が広がってきていますので、
皆さんご存知かもしれませんね。
コーヒーの健康効果といえば、がん予防です。
国立がん研究センターによると、
肝臓がんは1日5杯以上飲むと
発症率は4分の1にまで下がるそうです。
また、子宮がんや大腸がんの発症リスクも
下がることがわかっています。
さらにコーヒーは糖尿病予防にも効果があるんです。
コーヒーを良く飲む人は、
食後2時間の血糖値が平均13.1%ほど低くなる
との調査結果が出ています。
これらの健康効果は、
コーヒーに含まれるクロロゲン酸という
ポリフェノールの働きによるものと考えられています。
コーヒーは血管の機能を高める
コーヒーの健康効果は、
がん予防や糖尿病予防だけではありません。
琉球大学薬学部の筒井教授によると、
コーヒーは血管の機能を高める効果があるそうです。
この調査は、カフェイン入りのコーヒーを
1日1杯飲むグループと
カフェインレスのコーヒー(デカフェ)
を飲むグループに分けて、
コーヒーを飲んだ後の指先の血流量を調べたもので、
カフェイン入りのコーヒーを飲んだグループは
デカフェを飲んだグループよりも、
75分以上にわたり30%も血流量が増加していることが
わかりました。
また、カフェイン入りのコーヒーを飲んだグループは、
血圧がわずかに上昇し、
血管内壁の機能が向上したそうです。
これらの調査結果により、カフェインは血管を広げて、
血流量をアップさせて血行を改善する効果があることが
判明しました。
心筋梗塞や脳梗塞予防に効果あり!
コーヒーに含まれるカフェインが、血管を広げて、
血流量を上げる効果があることがわかりましたが、
この効果は心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクを
抑えてくれます。
心筋梗塞や脳梗塞は、血管が詰まって
その周囲の細胞が壊死することで起こる病気ですよね。
血管が広がり血行が良くなれば、
血管が詰まるリスクが低くなり、
結果として心筋梗塞や脳梗塞が起こりにくくなるのです。
心筋梗塞や脳梗塞は、死に直結する病気ですし、
命が助かっても後遺症が残る可能性が高いですので、
コーヒーを飲むことで発症リスクが下がるなら、
どんどんコーヒーを飲もうと思うかもしれませんが、
飲みすぎは危険です。
血流が良くなると、血圧も上昇します。
カフェインが血圧を上げることも
研究結果としてわかっていますので、
血圧の上昇を抑えつつ、血流を良くするためには
コーヒーは1日2杯程度にしておいたほうが良いでしょう。