血管を丈夫にしてくれるパルミトオレイン酸。マカダミアナッツでパルミトオレイン酸を摂取しましょう
マカダミアナッツに含まれるパルミトオレイン酸
マカダミアナッツというと、
海外旅行のお土産でもらうチョコレートの中に入っているナッツ
というイメージが強いかもしれませんね。
でも、このマカダミアナッツは
驚くべき健康パワーを秘めていることをご存知ですか?
マカダミアナッツの成分の約75%は脂質です。
これを聞くと、「高カロリー」、「脂質は健康に悪い」
と思うかもしれませんが、
マカデミアナッツの脂質は不飽和脂肪酸で、
特にパルミトオレイン酸という脂質が多く含まれている
という特徴があります。
脂質には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸がありますが、
飽和脂肪酸は動物性の脂質に多く含まれていて、
中性脂肪や悪玉コレステロールを増やして、
動脈硬化の原因となるものです。
それに対し、
不飽和脂肪酸は植物や魚の脂質に多く含まれていて、
悪玉コレステロールを減少させる効果があるため、
健康に良い脂質なんです。
そして、マカダミアナッツの不飽和脂肪酸の中に
多く含まれているパルミトオレイン酸は、
血管を保護する役割があるため、
生活習慣病を予防してくれる効果があることがわかりました。
マカダミアナッツで生活習慣病予防
マカダミアナッツに含まれるパルミトオレイン酸は、
ほかの不飽和脂肪酸に比べて血管内に入り込みやすい
という性質を持っています。
脂質が血管内に入り込むと、
血液がドロドロになりそうですが、
パルミトオレイン酸は、コレステロールではありませんので
血液をドロドロにすることはありません。
それどころか、悪玉コレステロールを減らす働きがあります。
また、パルミトオレイン酸は血管内に入り込んで、
血管壁に脂質を供給します。
そうすると、血管壁は丈夫になり、血圧が高くなったり、
血液がドロドロになっても
血管壁に傷がつきにくくなります。
血管が丈夫になると、動脈硬化の進行を抑えたり、
血管が破れて出血するリスクが低くなりますので、
脳卒中や心筋梗塞を予防することができるんです。
マカダミアナッツは食べるだけではない!
マカダミアナッツに含まれる
パルミトオレイン酸の健康パワーを得るためには、
マカダミアナッツを食べることが最も簡単です。
マカダミアナッツ10粒(20g)には、
3.09gのパルミトオレイン酸が含まれていて、
この含有量はほかのナッツ類や食品と比べても
ずば抜けて多いんです。
ただ、やはり気になるのがカロリーです。
マカダミアナッツ1粒は14kcalですので、
10粒食べると140kcalになってしまいます。
ダイエット中の人は、このカロリーは気になりますよね。
カロリーが気になる人におすすめなのが、
マカダミアナッツオイルを使ったオイルマッサージです。
大阪大学大学院医学系研究科の
前田准教授らの研究によると、
マカダミアナッツオイルでボディマッサージをすると、
血中のパルミトオレイン酸の
濃度が上がることがわかりました。
つまり、皮膚からパルミトオレイン酸が
体内に吸収されているということです。
マカダミアナッツを食べる、
またはマカダミアナッツオイルでマッサージをすることで、
パルミトオレイン酸を摂取し、血管を丈夫に保ちましょう。