日本各地でPM2.5の濃度が上昇中。PM2.5の対策方法を知りましょう。
環境大臣が注意喚起
中国から飛んでくるPM2.5は、
健康に悪影響を及ぼすものとして、
最近毎日のようにニュースで報道されていますよね。
石原環境大臣は、
2月28日に中国からのPM2.5の濃度が
25日~27日までの3日間で、日本各地で上昇したとして、
「濃度が高くなると予想される日は、
不要不急の外出を控えてほしい」と警戒を呼びかけました。
PM2.5の1日の平均濃度が1立方メートルあたり
70マイクログラムを超える可能性があると予測された日は、
各自治体が注意喚起を発出しています。
2月25日~27日には、
大阪府や新潟県など全国12府県が注意喚起を発出しました。
環境省は3月中に、どの自治体が
注意喚起を発出しているかなどの注意喚起情報の一覧を、
環境省の大気汚染に関するウェブサイト
「そらまめ君」で公表できるようにすると発表しています。
なぜこの時期に飛散量が増加するのか
なぜ、毎年春先になると、PM2.5の飛散量が増えるのでしょう?
昨年も、春頃にPM2.5が話題になりましたよね。
春先にPM2.5の飛散量が増える原因は、偏西風です。
偏西風は1年中西から東へ(中国大陸から日本や太平洋方面へ)
吹いているのですが、季節によってそのスピードが異なります。
春先(3月から5月)は秒速50m以上にもなりますが、
夏から秋にかけては秒速25m以下になります。
偏西風が強く吹けば、その分偏西風に乗って運ばれてくる
PM2.5の量が増えるのは当然のことなんです。
また、3月から5月はタクラマカン砂漠や
ゴビ砂漠などの黄土地帯から運ばれてくる
黄砂の量も増加しますので、注意が必要です。
PM2.5への対策は?
PM2.5は非常に細かい粒子ですので、肺の奥深くに入り込み、
気管支炎や肺がんなど呼吸器系の病気を引き起こすだけでなく
循環器系の病気の原因にもなります。
また、PM2.5による健康被害は、
まだまだ不透明な部分が大きく、
全てが明らかになっているわけではありません。
PM2.5の濃度が上昇し、注意喚起が発出された時は、
とにかく不要不急の外出を控えるようにしましょう。
屋外での激しい運動は、
PM2.5をたくさん吸い込む原因になってしまいますので、
中止または延期したほうが良いでしょう。
外出しなければならない場合は、
顔の大きさにあったマスクを着用して下さい。
着用時は、鼻や顎をしっかり覆い、
空気が漏れていないかの確認が重要です。
また、室内の換気や窓の開閉は必要最低限に留めましょう。
室内にいても、窓を開けていたら、
PM2.5が室内に侵入してきてしまいます。
小さな子供や高齢者、呼吸器や循環器に基礎疾患のある人は、
PM2.5の影響を受けやすいと言われていますので、
特に注意が必要です。
「自分の身は自分で守る」ことを意識して、
PM2.5の対策を行うようにしましょう。