イメージ画像

死亡率30~50%の敗血症。画期的な治療法が開発されるかもしれません!




敗血症ってどんな病気?

140926-1

「敗血症」という病名は、
聞いたことがある人が多いと思いますが、
具体的にどんな病気なのかご存知ですか?

まずは、普通の感染症について考えてみましょう。

たとえば、インフルエンザは喉や気管で
インフルエンザウイルスが感染を起こした状態です。

ノロウイルスは、胃腸に感染を起こします。

細菌が肺で感染を起こせば肺炎です。

また、傷が化膿して感染を起こしても、
傷周囲の感染になりますよね。

つまり、普通の感染症は、
身体の一部分のみで感染を起こした状態なんです。

ですので、感染を起こした部分で症状が出るんです。

インフルエンザだったら咳、ノロウイルスだったら下痢と嘔吐
肺炎では咳や痰、傷の化膿はその部分の痛みなどですね。

そのほかの部分は、発熱や全身倦怠感などはありますが、
それ以外で特に大きな問題が起こることはありませんよね。

では、敗血症の場合はどうなんでしょう?

敗血症は血液の中に菌が侵入して
重篤な症状を引き起こすことです。

肺炎やその他の感染症の細菌が、血液内に侵入すると、
血液は全身を巡っていますので、
一気に細菌が広がりますよね。

そうすると、もう一部分のみの感染ではなく、
全身状態が悪くなって、各主要臓器の機能が低下し、
重篤になるとショック状態を起こして死に至る
とても恐ろしい病気なんです。

敗血症の治療法

cont30-6

敗血症の治療法は、とにかく抗生物質を投与して、
血液中の細菌を退治しなければいけません。

また、血圧管理や栄養管理、
血糖値の管理など全身状態の管理も必要です。

場合によっては、
血漿交換や持続的血液濾過透析(CHDF)なども行います。

ただ、敗血症になると多臓器不全やDICによる出血傾向、
敗血症性ショックなどへ移行しやすく、
予後は不良とされています。

敗血症は死亡率が30~50%と言われていますし、
命は助かっても何らかの後遺症が残ってしまう
ということも珍しくありません。

画期的な治療法が開発されるかも!

cont130502-5

予後が悪く怖い敗血症ですが、
将来的に画期的な治療法が開発されるかもしれません。

アメリカのハーバード大学などの研究チームの論文によると、
磁石を使って血液から細菌や毒素を取り除く装置を
開発したそうです。

この装置は脾臓のような働きをし、
透析のように血液を体外循環させて磁石が入った装置を通せば、
細菌や毒を取り除けるという仕組みです。

現在は、ラットを用いた実験で成功していて、
今後人間に用いることができるように
研究・開発していくとのことです。

この装置が人間にも適用できれば、
敗血症の死亡率はグッと下がりますよね。

体内に体外循環のカテーテルを入れて、装置につなげれば、
血液中の細菌が取り除かれるんですから。

しかも、エボラウイルスやHIVにも応用可能とのことですので、
近い将来、人類が感染症に打ち勝つ時代が
来るのかもしれません。





タグ



2014年9月27日 | カテゴリー:感染症

あわせて読みたい関連記事