食中毒は秋にも起こる!意外なところに潜む食中毒について知りましょう。
冷やしきゅうりで食中毒
秋は気温が下がってきますので、
夏ほど食中毒に注意しなくなりますよね。
でも、秋でも食中毒になる危険は十分にありますし、
意外なところに食中毒の危険は潜んでいます。
意外なところに潜んでいる食中毒についてご紹介します。
1つ目は冷やしきゅうりです。
きゅうりの浅漬けを1本丸ごと
割り箸に刺して打っているものです。
ここ数年、お祭やバザー、
高速道路のサービスエリアなどの露店で
見かけるようになりましたよね。
この冷やしきゅうりは肉や魚類じゃないし、
漬物で塩分もあるから、食中毒の危険性は
それほど高くないと思うかもしれません。
冷やしきゅうりは加熱していない生野菜で、
しかも浅漬けは塩分濃度も低いですので、
雑菌が繁殖しやすい環境なんです。
実際に7月に静岡県で、
冷やしきゅうりが原因でO157の集団食中毒が発生し、
509人が発症、115人が入院となっています。
家庭で冷やしきゅうりを作る時は
衛生状態に気をつけるのはもちろんですが、
露店で冷やしきゅうりを買う時も
そのお店の衛生状態をチェックしたほうが良いでしょう。
ズッキーニで食中毒
最近、ズッキーニはスーパーマーケットなどで
簡単に手に入るようになりましたよね。
イタリアンなどを作る時に
よく使うという人もいるのではないでしょうか?
でも、ズッキーニで食中毒が起こる可能性があるので
注意が必要です。
ズッキーニの食中毒は、
加熱したり衛生状態に気をつければ
防ぐことができるものではありません。
ズッキーニの食中毒は、苦味成分である
ククルビタシンという成分が原因です。
ククルビタシンは、ズッキーニだけでなく、
同じウリ科のメロンやかぼちゃなどにも含まれています。
通常、ズッキーニを食べても
ほとんど苦味は感じませんよね。
そういう場合は、
ククルビタシンの含有量がごく微量ですので、
食べても問題ありません。
でも、まれにククルビタシンの含有量が
多いものがあるんです。
ククルビタシンが多いズッキーニは、
一口食べただけで下痢や腹痛などの強い症状を引き起こします。
ズッキーニが原因の食中毒が発生した
岡山県備前県民局衛生課では、
「料理する前にへたを少しなめ、
明らかな苦味を感じたら食べるのを控えてほしい」
と話しています。
スギヒラタケで食中毒
秋はキノコ狩りのシーズンですよね。
野生のキノコは、食用のキノコと毒キノコを
しっかりと見分けなければいけませんが、
以前は食用として食べられていたものが、
実は毒キノコで食中毒を引き起こす
というケースもあるんです。
そのキノコは、スギヒラタケです。
スギヒラタケは東北や北陸、
中部地方で食べられていましたが、
2004年以降スギヒラタケが原因で
急性脳症を発症したケースが相次いで
報告されるようになりました。
急性脳症を引き起こすと、全身の痙攣や意識障害が出て、
重い後遺症が残ったり、最悪の場合死に至りますので、
キノコ狩りに行かれる方は、
最新の情報を入手してから行くようにしたほうが安全ですよ!