イメージ画像

飲酒習慣がなくても脂肪肝に?非アルコール性脂肪性肝疾患について知りましょう。




アルコールを飲まないのに脂肪肝?

141116-2

「脂肪肝」というと、飲酒が好きな人がかかる病気、
アルコールが原因の病気というイメージがあると思います。

あまりアルコールが好きではない人にとっては、
自分には関係ない病気だと考えているかもしれません。

そもそも脂肪肝は、肝細胞に中性脂肪が沈着して
肝障害を引き起こす病態のことです。

肝臓の組織の中で、脂肪滴を伴う肝細胞が
30%以上になった場合に脂肪肝と診断されます。

アルコールを飲むと、
脂肪酸から中性脂肪が大量に合成されて肝細胞に蓄積されるので、
アルコールを大量に飲む人は脂肪肝になりやすいんですね。

でも、最近になって飲酒習慣がないのに、
脂肪肝になる人が増えているんです。

アルコールが原因ではない脂肪肝を
「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」と言います。

非アルコール性脂肪性肝疾患は、
メタボリックシンドロームが注目されることで
広く認識され始めた病気です。

非アルコール性脂肪性肝疾患の患者数は、
正確にはわかっていませんが、
ある企業を調査したところ40歳以上の男性の40%、
女性の15%が非アルコール性脂肪性肝疾患だったというデータもあり、
潜在的な患者数はかなりの数に上ると推測されています。

非アルコール性脂肪性肝疾患の原因は?

130731-5

非アルコール性脂肪性肝疾患の原因は、基本的に過食と運動不足です。

脂肪過多の食事を取っていたり、運動不足で内臓脂肪が多くなれば、
血中の中性脂肪は増加しますので、
肝細胞にも脂肪が蓄積しやすくなりますよね。

メタボリックシンドロームと非アルコール性脂肪性肝疾患は、
兄弟関係のように切っても切り離せない関係性があるんです。

また、非アルコール性脂肪性肝疾患の原因の1つに
ストレスがあります。

ストレスが溜まると、
内臓脂肪の蓄積を促すストレスホルモンが分泌されますので、
肝臓に脂肪が沈着しやすくなるんです。

非アルコール性脂肪性肝疾患の治療法

130710-5

非アルコール性脂肪性肝疾患の怖いところは、
自覚症状がないという点です。

肝臓は沈黙の臓器と言われているので、
症状がかなり進行するまで自覚症状がなく、
気づいた時には既に手遅れということも珍しくありません。

非アルコール性脂肪性肝疾患に気づかずに放っておくと、
非アルコール性脂肪性肝炎に移行し、
最終的には肝硬変になってしまいます。

非アルコール性脂肪性肝疾患の治療法は、
「食事・運動・睡眠」です。

低カロリーで栄養のバランスの良い食事を取って、
定期的に運動をして、しっかり睡眠をとることが大切です。

食事や運動はわかるけど、
睡眠がなぜ脂肪性肝疾患に良いのか気になるかもしれません。

睡眠を十分にとると、ストレス解消につながります。

また睡眠不足は食欲を刺激するホルモンの分泌が盛んになるので、
過食につながってしまうんです。

だから、脂肪肝には睡眠が大切なんですね。

飲酒習慣がない人も脂肪肝になる可能性があることをしっかり認識して、
日ごろの日常生活習慣を改善するようにしましょう。





タグ



2014年11月16日 | カテゴリー:健康全般

あわせて読みたい関連記事