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喫煙と飲酒での死亡リスクは、女性のほうが高い!喫煙、飲酒と病気の関係とは?




飲酒と喫煙の影響は、女性が受けやすい?

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フランスの国立衛生監視研究所が発行する疫学週報で、
喫煙量と飲酒量の両方が多い場合、寿命が短くなる確率は、
男性より女性のほうが高いことが発表されました。

発表によると、ヨーロッパ各国の
40歳以上の男女38万人を12年間にわたり追跡調査したら、
多量飲酒と喫煙による健康被害は、
男性より女性のほうが受けやすいことがわかりました。

喫煙だけの場合、非喫煙者の死亡リスクを1とすると、
1日10~15本の喫煙者の死亡リスクは男性で1.38.女性で1.32、
1日16~26本の喫煙者のリスクは男性で1.86、女性で2.04、
27本以上の喫煙者の場合は、男女とも2.44でした。

しかし、喫煙習慣に飲酒習慣が加わると、
非喫煙者で1日のアルコール摂取量が5g以下の人の
死亡リスクを1とすると、1日27本以上喫煙し、
30g以上のアルコールを摂取している人のリスクは
男性で2.38、女性で3.88という結果になりました。

喫煙だけの場合、男女差はほとんど見られなかったのに対し
喫煙に飲酒が加わると、男性よりも女性の死亡リスクが
上昇したのです。

喫煙のリスク

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喫煙は、がんのリスクを上げることがわかっています。

特に、咽頭がんは喫煙者と非喫煙者では、
そのリスクが20倍以上あるという研究結果も出ています。

また、肺がんや食道がん、胃がんのリスクも
1.5~5倍程度上昇すると言われています。

また、ニコチンは動脈硬化を危険因子のひとつで、
動脈硬化が進むと、脳卒中や心筋梗塞を引き起こします。

飲酒のリスク

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飲酒は、昔から「百薬の長」と言われていて、
適量の飲酒は健康に良いとされてきました。

しかし、過度の飲酒は、健康に害を及ぼします。

過度の飲酒により、肝がん、大腸がん、食道がんの
リスクが高まることがわかっていますし、
国立がん研究センターの調査では、
過度の飲酒習慣がある人は、がんだけでなく心疾患や
脳血管疾患での死亡リスクが上がるという結果が出ています。

なぜ男性より、女性のほうがリスクが上がるのか?

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フランスの国立衛生監視研究所が発行する疫学週報では、
なぜ男性よりも女性のほうが喫煙と飲酒を併用すると、
死亡リスクが上がるのかは明らかにされていません。

でも、国立がん研究センターの調査では、
死亡リスクが上がるアルコール摂取量が、
男女で差があることがわかっています。

男性の場合1日46g以上アルコールを摂取すると
死亡リスクが上がりますが、女性の場合は
1日23gと男性の半分量で死亡リスクが上がります。

男性よりも女性のほうが、アルコールに対する耐性が弱く
過剰飲酒の影響を受けやすいということです。

アルコール23gの目安は、ビールは大瓶1本、
日本酒は1合、ワインは約2杯(200ml)です。

過度の飲酒で健康を害さないよう、
男性の場合は1日46g以下、女性の場合は1日23g以下に
アルコール摂取を抑えるようにしましょう。





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2013年7月7日 | カテゴリー:健康全般

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