あなたのその行動が血圧を上げる?日常生活と血圧の関係について知りましょう。
突然の激しい運動は要注意!
高血圧の人は、主治医に「定期的に運動してください」、
「適度な運動は血圧を下げます」
と言われていると思います。
なぜ、運動すると血圧が下がるのか。
それは、運動をすると全身に酸素を送り届けるため、
血流が良くなります。
このため、一時的に血圧は上がります。
でも、たくさんの血液を流すために血管が拡張するんです。
そうすると、運動が終わってもとの血流に戻った後でも、
血管の拡張が続きますので、
血圧が下がるというわけです。
でも、高血圧が進んでいる人が運動すると、
命の危険を伴うことがあります。
常に血圧の高い状態が続いていると、
運動開始直後に一時的に血圧が上がっただけで、
心臓に大きな負担をかけることになります。
そうすると、致死的な不整脈を起こすリスクが高まります。
特に、突然の激しい運動は、一気に血圧が上がりますので、
血圧が高い人が運動する時は、
負担があまり大きくないウォーキングや
サイクリングなどにしましょう。
もちろん、運動の程度は主治医に相談して下さいね。
コタツで寝るのは危険!
冬はついついコタツでうたた寝をしてしまう
という人もいると思います。
でも、高血圧の人がコタツで長時間温まるのは、
血圧を上昇させてしまうかもしれません。
コタツは下半身だけが温まり、
上半身は冷えたままになります。
そうすると、下半身の血流は良くなるのに、
上半身の血流は良くなりません。
つまり、上半身と下半身で血流に差ができることになります。
これは、血圧が上がる原因になるんです。
また、コタツで寝ていると、脱水のリスクが高まります。
脱水になれば、血液がドロドロになります。
そうすると、血管壁に負担をかけることになりますので、
血圧が上がってしまいます。
高血圧の人は、コタツを長時間利用したり、
うたた寝をするのは止めておきましょう。
お酒はほどほどに!
お酒は百薬の長と言われていて、
アルコールには血管を拡張させる作用があります。
血管が拡張すれば、
その分血管壁への圧力が下がりますので、
血圧は下がります。
つまり、アルコールには
血圧を低下させる作用があるということです。
でも、これはアルコールが適量だった場合のことです。
飲みすぎると、今度は逆に血圧が上がってしまいます。
飲みすぎの目安は、アルコールが30ml以上です。
日本酒なら1合、ビールは大瓶1本、
ワインなら2杯程度がアルコール30mlとなります。
日常生活の中にも、血圧を上昇させる要因は潜んでいます。
血圧を低下させると思って取った行動が、
実は血圧を上げていることもあるんです。
高血圧の人は運動、お酒、コタツには注意してくださいね!