イメージ画像

糖尿病には2種類ある!1型糖尿病について知りましょう。




糖尿病には2種類ある

150511-2

糖尿病は生活習慣病の代表であり、
不摂生な生活を続けた結果発症する
というイメージがありますよね。

確かに、糖尿病は生活習慣と関係が深い病気です。

でも、糖尿病には2種類あって、
生活習慣にはまったく関係が無いタイプのものもあることを
知っていますか?

糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があります。

生活習慣病の糖尿病は2型糖尿病になります。

2型糖尿病は中高年に多く、
発症には生活習慣が深く関わっています。

それに対し、1型糖尿病は子供や若者が発症することが多く、
生活習慣とはまったく関係なく、
何らかの原因でインスリンを分泌するすい臓のβ細胞が
破壊されたことで発症するという違いがあります。

1型糖尿病の治療法

130603-14

1型糖尿病は、すい臓のβ細胞が破壊されることで、
インスリンの分泌がなくなってしまい糖尿病を発症します。

血糖値を上げるホルモンには、グルカゴン、カテコールアミン、
甲状腺ホルモン、成長ホルモン、
副腎皮質ホルモンなど数種類がありますが、
血糖値を下げるホルモンはインスリン1種類しかありません。

そして、1型糖尿病はそのインスリンを分泌する
すい臓のβ細胞が破壊されますので、
インスリンの分泌がなくなり、
血糖値を下げることができなくなるんです。

そのため、1型糖尿病は
注射でインスリンを補うしか治療法がありません。

2型糖尿病はインスリンの効きが悪くなったり、
分泌量が減ることで起こりますので、食事療法や運動療法、
経口血糖降下薬でも治療効果はあるのですが、
1型糖尿病はインスリンがまったく分泌されませんので、
これらの治療法は効果がないのです。

1型糖尿病の原因はストレス?

140407-2

1型糖尿病を発症する原因は、まだ解明されていません。

ウイルス感染などによる自己免疫疾患で
すい臓のβ細胞が破壊されると考えられていますが、
不明なことも多いんです。

そんな中、スウェーデンの
リンシェーピング大学の研究結果に注目が集まっています。

その研究結果とは、14歳までに家族との死別や両親の離婚、
新しい家族との同居などを経験した場合、
経験しなかった子供に比べて1型糖尿病になるリスクが
3倍になるというものです。

つまり、子供の頃に精神的なストレスを感じると、
1型糖尿病のリスクが上がるということです。

研究者はストレスによって
すい臓の細胞が疲れ果ててしまうことが、
1型糖尿病の発症要因になっているのではと述べています。

また親兄弟に1型糖尿病患者がいると、
発症リスクは12倍にも上がることもわかり、
遺伝的要素が非常に大きいことが明らかになっています。

このように少しずつでも1型糖尿病の原因が解明されていけば、
インスリンの注射以外の治療法の開発に
つながっていくかもしれませんね。





タグ



2015年5月12日 | カテゴリー:健康全般 生活習慣病

あわせて読みたい関連記事