亜鉛は不足しても過剰でもダメ!亜鉛摂取の注意点を知りましょう。
亜鉛が不足するとどうなる?
ミネラルの一種である亜鉛は、毎日意識して摂取していますか?
ミネラル分の中でもカリウムや鉄分は意識的に摂取していても、
亜鉛を意識的に摂取している人は少ないかもしれません。
亜鉛は、1日に成人男性で10mg、
成人女性で8mgが必要とされていますが、
必要量の亜鉛を摂取できずに不足した場合は、
どういう症状が起こるのでしょうか?
亜鉛は細胞分裂に欠かせない栄養素ですので、
亜鉛が不足すれば細胞分裂に障害が起こります。
そのため、胎児の成長障害や精子の欠乏、勃起不全、
爪の異常や脱毛・薄毛、肌のしみやシワなどが起こります。
また、免疫力が低下することもわかっています。
さらに、細胞分裂が遅くなると、
味覚を感じる味蕾という細胞が壊れてしまうので、
味覚障害も起こるんです。
また、亜鉛不足は心疾患やがん、
糖尿病の発症にも深く関わっていると推測されています。
亜鉛の過剰摂取には要注意
亜鉛は私たちの健康維持に欠かすことができないミネラルで、
不足すれば様々な症状を引き起こしますが、
過剰摂取には注意しなければいけません。
イギリスのグラスゴー王立診療所での調査によると、
病院で亜鉛のサプリメントを処方されている人の中に、
神経障害や原因不明の貧血などを
引き起こしているケースがあることがわかりました。
これは、サプリメントで亜鉛を摂取したことによる
銅や鉄不足が原因と推測されています。
亜鉛を過剰摂取すると、
銅や鉄の吸収が妨げられて、銅・鉄が不足し、
神経障害や貧血を引き起こす可能性があるんです。
そのため、健康のために亜鉛を摂取しようと思って、
どんどん制限なく亜鉛を摂取していると過剰摂取になり、
逆に健康を損なう可能性がありますので、
注意しなくてはいけません。
亜鉛の効果的なとり方は?
亜鉛は不足すると様々な症状を引き起こします。
そして、過剰摂取でも
神経障害や貧血が起こる可能性がありますので、
亜鉛の摂取には注意しなければいけません。
グラスゴー王立診療所のダンカン氏は
サプリメントによる亜鉛の摂取量は
45mg以下にするように述べています。
また、厚生労働省は亜鉛は1日15mgまで
とするように推奨しています。
1日の推奨摂取量は男性で10g、女性で8gですから、
1日15gまでを目安にした方が良さそうですね。
亜鉛は牡蠣やわかめ、昆布などの海藻類、ゴマ、レバー、
肉類、ココアなどに豊富に含まれていますが、
栄養のバランスが取れた食事を取っていれば、
亜鉛不足はそれほど心配する必要はありません。
また、食べ物からの摂取であれば、
過剰摂取の心配もほぼないんです。
ただ、気をつけなければいけないのは
サプリメントを使う場合です。
医師から処方されていれば心配ありませんが、
自分でサプリメントを買って使用する場合は、
過剰摂取しないように気をつけてくださいね。
亜鉛は基本的に食事から取るようにして、
どうしても不足しがちな場合にはサプリメントを使う、
そして使用量には気をつける。
これを必ず守るようにしてください。