イメージ画像

ゾンビを見てリラックス?コタール症候群について知りましょう。




「自分は死んでいる」と感じる病気

150902-3

コタール症候群という病気をご存知でしょうか?

コタール症候群とは、
1880年にフランスの精神科医ジュール・コタールが
初めて報告した精神疾患で、
彼の名前にちなんで「コタール症候群」と名付けられました。

コタール症候群は「自分はすでに死んでいる」、
「自分には脳や内臓、神経がない」、
「腐敗して朽ち果てていく」という考えに
捕らわれてしまう精神疾患です。

また、死んだ人(墓地に眠る人)と仲良くしたい、
ホラー映画でゾンビを見ると
リラックスできるなどの症状が現れることもあるため、
コタール症候群は
別名ウォーキングデッド症候群とも言われています。

コタール症候群はうつ病の一種

150125-2

このコタール症候群は、
1880年にフランスで初めて症例が報告されて以降、
キリスト教(一神教)信者、
とりわけカトリック信者による
原罪的な妄想の症状が数多く報告されていて、
キリスト教信者がコタール症候群になりやすいのではと、
報告当初は考えられていました。

でも、後に日本などでも
コタール症候群の症例が報告されるようになり、
宗教とコタール症候群は関係ないことがわかりました。

その後、症例数が多くなり、さらに疾患の研究が進むにつれて、
コタール症候群はうつ病の一種であることがわかってきています。

コタール症候群は「自分は死んでいる」、
「朽ち果てる」などの自己否定的な妄想が
中心の症状になりますので、
重度のうつ病の症状の1つだと考えられているんです。

また、統合失調症でも死の恐怖や
宗教的な不安が症状として現れることがあるので、
統合失調症の1つという見方をされることもあります。

コタール症候群の治療法

cont22-2

コタール症候群は基本的に重度のうつ病の一種ですので、
コタール症候群の治療はうつ病の治療と同じです。

抗うつ薬や抗不安薬などの投薬を中心にして、
コタール症候群の治療は進められます。

ただ、一般的なうつ病と違う点は、
電気痙攣療法が用いられるケースがあることです。

コタール症候群になると
「死んだ人(墓地に眠る人)と仲良くしたい」など、
死への欲求が強く出ることがあります。

死への欲求が強いと、
自殺企図に至るリスクが非常に高くなるため、
抗うつ薬で時間をかけて治療をしている
時間的な余裕がないことがあり、
そういうケースでは患者さんの命を守るためにも
電気痙攣療法が用いられます。

コタール症候群は、
症例数は多くないものの日本でも報告がありますし、
うつ病の症状の一種ですから、
欧米人のような宗教観を持っていなくても
発症するリスクはあります。

コタール症候群の症状を自覚しても、
本人はなかなか言い出せないことが多いですので、
周囲の人が異変をいち早く気づいて
精神科への受診を勧めるようにしましょう。





タグ



2015年9月2日 | カテゴリー:メンタルヘルス

あわせて読みたい関連記事