斜視は子どもだけの病気じゃない!大人の斜視で気をつけることを知りましょう!
斜視とはどんな病気?
斜視とは、片方の目の視線は正しい方向を向いているのに、
もう片方の目が正しい方向ではなく、
内側や外側、上や下に向いている状態のことです。
斜視は子どもの2%に見られる病気ですので、
それほど珍しい病気ではなく、
子どもの眼科疾患の代表例と言えます。
斜視の原因は
まだ明らかになっていない部分も多いのですが、
眼球を動かす筋肉や神経の病気や遠視、
視力不良などが原因とされています。
また、遺伝的な要素も
あるのではないかという説もあります。
斜視は子どもの頃に適切な治療を受ければ、
治ったり、目立たなくなることが多いですので、
保護者がきちんと観察し、
お子さんの斜視に気づいたら早めに医療機関を受診して、
適切な治療を受けさせることが重要になります。
大人の斜視が増えている?
斜視は、子どもに多い病気です。
でも大人になってから
斜視を発症しないというわけではありません。
大人になってから、斜視を発症することもあるんです。
そして、最近は大人になってから
斜視を発症する人が増えていると言われています。
その原因は、スマホやパソコンなどによる
眼の酷使があると推測されています。
子どもの頃から、周囲から気づかれない程度の
ごく弱い斜視を持っていた人が、眼を酷使したことで、
目立つような斜視になってしまったり、
大人になってから眼球を動かす神経の病気になり、
眼を酷使することで、その病気が一気に悪化して
斜視になってしまったなどです。
もちろん、スマホやパソコンを使いすぎると、
必ず斜視になるわけではありません。
また、スマホやパソコンが
斜視の直接的な原因になるというわけでもありません。
でも、眼の酷使が
斜視の悪化や引き金になることは間違いないのです。
大人の斜視対策は?
大人になってから斜視になると、
もう治らないのでは?と思うかもしれませんが、
斜視の原因が神経や筋肉の病気によるものなら、
その病気を治せば、斜視を改善することができます。
また、ひどい斜視の場合は、
手術をして治すという手段もありますので、
大人になって斜視に悩んでいる人は、
あきらめずに眼科を受診して、
医師に相談するようにしてください。
そして、大人の斜視を予防するためには、
スマホやパソコンの使いすぎには気をつけましょう。
もちろん、スマホやパソコンだけではなく、
眼を酷使するような作業は、あまりお勧めできません。
そして、大人になってから斜視を発症した場合、
脳梗塞やくも膜下出血などが命に関わるような
重大な病気が原因で、視神経に影響を及ぼして
斜視が発症した可能性もありますので、
斜視に気づいたり、周囲から指摘された場合は、
できるだけ早く眼科を受診するようにしましょう。