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眼に光が見えた後に激しい頭痛?閃輝暗点について知りましょう。




閃輝暗点とは?

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あなたは、突然視界に稲妻のような光が走り、
その後頭痛が起こるという症状に悩まされていませんか?

もし、思い当たる症状の経験があれば、
それは閃輝暗点という病気かもしれません。

閃輝暗点とは、
突然視野の中央付近にキラキラとした光が見えたり、
チカチカした稲妻が走ったり、
物がゆがんで見えたりして、見えづらくなります。

そして、そのような視覚の症状が現れて20~30分後に、
頭痛が起こる病気です。

この時の頭痛は、
ズキンズキンと脈打つような激しい痛みが起こり、
吐き気や嘔吐などが伴うことが多いことが特徴ですが、
この頭痛は通常3~4時間程度で
自然に治まることがほとんどです。

この閃輝暗点は、若年層に多く、
年齢と共にその回数が減っていく傾向にあります。

閃輝暗点は脳の異常によることが多い

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閃輝暗点は最初に視覚の異常が現れますので、
眼や視神経の異常が原因と思われがちですが、
実は脳の血管に異常が生じていることで起こるんです。

視神経は後頭葉にありますが、
その後頭葉に血液を送っている血管が
何らかの原因で痙攣を起こすと、
視神経に血液が届かなくなり、視野に異常が生じます。

そして、痙攣が治まると、痙攣していた血管が開き、
大量の血液が流れ込みます。

いつも以上に血液が多く流れ込めば、血管が拡張します。

そうすると、周囲の脳細胞を圧迫しますので、
頭痛が起こるのです。

最初の後頭葉の血管の痙攣は、
なぜ起こるのか原因は完全に解明されてはいませんが、
ストレスが溜まっていたり、
ホッとしたりすると起こりやすいことがわかっています。

また、チョコレートやワインが
閃輝暗点を引き起こす場合もありますので、
特定の食べ物を食べた後に閃輝暗点が起こる人は、
その食べ物を避けたほうが良いでしょう。

命に関わる病気のことも

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閃輝暗点は10~30代の若い世代に多く、
その後は徐々に回数が減っていくのが普通ですが、
中高年で頭痛を伴わない閃輝暗点の視野の症状だけが
出る人は要注意です。

先ほども説明しましたが、閃輝暗点の視野の症状は、
後頭葉の血管に血液が十分に流れないことが
原因でしたよね。

そして、その後の頭痛は血管の痙攣が治まって、
一気に血液が流れ込むことが原因でした。

でも、中高年で視野の症状だけあって、
その後の頭痛が起こらないという場合、血管が詰まっていて、
脳梗塞の一歩手前の状態であったり、
脳腫瘍などで血管が圧迫されて
血液の流れが悪かったりする可能性があるんです。

これらの原因で、視神経がある後頭葉に血液が行き届かないと、
閃輝暗点の視野の症状は起こりますが、
その後に一気に血流が回復することはありませんので、
頭痛は発生しないんです。

脳梗塞や脳腫瘍は命に関わる病気ですから、
中高年で閃輝暗点の視野の症状に思い当たる人は、
すぐに医療機関を受診するようにしましょう。





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2015年11月21日 | カテゴリー:目・耳・鼻

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