慢性副鼻腔炎が原因で手術?慢性副鼻腔炎について知りましょう。
長引く鼻水は慢性副鼻腔炎かも?
風邪を引いた後に熱は下がったし、咳も治まったのに、
なぜか鼻水だけズルズルと続いている人はいませんか?
風邪の後に鼻水だけが長引いている、
しかもその鼻水が粘り気のあるものだったら、
慢性副鼻腔炎かもしれません。
副鼻腔炎には急性と慢性がありますが、
急性副鼻腔炎は風邪などのウイルスや細菌が
副鼻腔内に入り込んで炎症を起こし、
粘り気のあって膿のような鼻水が出てきます。
また、鼻の粘膜が腫れますので、副鼻腔の穴がふさがり、
副鼻腔内の圧力が変わって
顔や鼻の奥に痛みを生じるようになるんです。
そして、風邪が治っても副鼻腔炎は治らないと、
慢性副鼻腔炎へと移行します。
慢性化すると、痛みはなくなるのですが、
鼻水が出る、鼻が詰まる、臭いがわかりにくい、
倦怠感があるなどの症状が出るようになります。
慢性副鼻腔炎は手術が必要なことも
慢性副鼻腔炎になっても、痛みがなくて鼻水が出る、
鼻が詰まる程度の症状だったら、
そんなに心配しなくても大丈夫じゃないの?
と慢性副鼻腔炎を軽く見ている人もいるかもしれません。
確かに、慢性副鼻腔炎になっても、
自然にそのまま治ってしまうこともあります。
でも、重症化して内視鏡手術による治療が
必要になることもあるんです。
重症化する慢性副鼻腔炎は好酸球性副鼻腔炎です。
好酸球性副鼻腔炎は、
白血球の一種である好酸球が
鼻の粘膜に集まることで起こるものですが、
好酸球性副鼻腔炎は鼻タケという腫瘤ができやすくなるんです。
また、気管支喘息を併発した慢性副鼻腔炎でも
鼻タケが大量にできることがわかっています。
鼻タケが大量にできてしまい、
抗生剤やステロイド薬の投与でも効果がない場合は、
内視鏡手術で鼻タケを取り除かなくてはいけません。
慢性副鼻腔炎の予防法は?
慢性副鼻腔炎を放っておくと、
内視鏡手術が必要になることもありますので、
きちんと予防しなくてはいけません。
慢性副鼻腔炎を予防するには、風邪を引かないこと、
そして風邪を引いても長引かせずに
すぐに治すことが重要になります。
基本中の基本ですよね。
風邪を引いて、鼻水が出る場合は、
鼻水を鼻の中に溜め込まずに頻回に鼻をかむようにしてください。
そして、風邪が治ったのに鼻水が続くという場合は、
早めに医療機関を受診して、
きちんと治療することが大切です。
アレルギー性鼻炎の人や花粉症の人は、
慢性副鼻腔炎に鼻の粘膜が腫れやすく、
慢性副鼻腔炎になりやすいので注意してくださいね!
慢性副鼻腔炎を甘く見ずに、
風邪を引かない、風邪を引いたら早く治す、
鼻水が治らなければ受診することを守って
予防していきましょう。