もしかしたら心筋梗塞かも?心筋梗塞の意外な症状を知りましょう。
ふくらはぎがつるのは危険な証拠
寒い冬は、血圧の変動が激しくなるため、
心臓に負担がかかりやすく、
心筋梗塞を起こすリスクが高い季節です。
心筋梗塞を起こすと、30~40%の確率で死に至りますので、
心筋梗塞はとても怖い病気なのです。
心筋梗塞から命を守るためには、
その症状や前兆を知っておく必要があります。
心筋梗塞の症状といえば激しい胸痛ですが、
今日は知らないと心筋梗塞であることを
見逃してしまうような症状や前兆をご紹介します。
まずは心筋梗塞の前兆からです。
心筋梗塞は突然発症しますが、前兆がある場合もあるんです。
心筋梗塞の前兆は、ふくらはぎがつることです。
ふくらはぎがつるのは、血行が悪いからです。
血行が悪いため、筋肉に老廃物が溜まり、
電解質のバランスが崩れているため、
ふくらはぎがつってしまうのです。
血行が悪くなれば、血栓ができやすくなりますので、
心筋梗塞のリスクが高くなります。
筋肉を酷使したときは、ふくらはぎがつりやすいですが、
特に激しい運動をしたわけでもないし、
疲れているわけでもないのに、ふくらはぎがつるのは、
心筋梗塞の前兆かもしれません。
特に、狭心症を指摘されている人は、
ふくらはぎが頻繁につるという場合は、注意が必要です。
奥歯の痛みは危険なことも
心筋梗塞の症状の1つに、奥歯の痛みがあります。
心筋梗塞は心臓の病気だから、
奥歯の痛みは関係ないんじゃないの?と思いますよね。
でも、心筋梗塞の痛みは、
左肩や左の奥歯に出る場合があるんです。
これを放散痛と言います。
虫歯じゃないのに奥歯が痛む場合は、
軽症の心筋梗塞が起こっているかもしれません。
この心筋梗塞による奥歯の痛みは、
数分間安静にすると治まるという特徴があります。
もし、奥歯に痛みを感じて、安静にしていたら治る場合は、
心筋梗塞の症状かもしれませんので、歯科を受診し、
歯に異常がなければ、心筋梗塞を疑ってみましょう。
高齢者は痛みがないこともある
ここまで心筋梗塞の意外な症状や前兆2つをご紹介してきました。
2つとも一見、心筋梗塞とは無縁に思える症状ですが、
これらの症状や前兆が出ることを知っておけば、
狭心症の人はすぐに対処できますよね。
心筋梗塞は、心臓の細胞が壊死する前に
血流を再開させなくてはいけませんので、たとえ軽症でも、
すぐに「心筋梗塞かも」と気づいて
できるだけ早く対処しなくてはいけないのです。
ですから、意外と思えるようなものでも
心筋梗塞の症状や前兆を知っておくことは、
とても重要なことになります。
ただ、心筋梗塞でまったく痛みや症状が出ないこともあるんです。
これを無症候性梗塞と言います。
無症候性梗塞は高齢者に多いんです。
まったく症状がなかったり、
「なんとなく胸がモヤモヤ重い感じがするけど、気のせいかな」
とごく軽い症状であれば、わざわざ医療機関を受診しませんよね。
無症候性梗塞の程度が軽く、
日常生活を送れる程度の心筋梗塞だったとしても、
それを放置すると、
次は重症の発作が起こる可能性が高くなります。
そのため、高齢者は「心筋梗塞は激しい胸痛」と思い込まずに、
症状がない、ごく軽い症状の場合もあることを認識して、
少しでもおかしいと思ったら、
迷わず医療機関を受診するようにしましょう。