乳幼児の湿疹の5つの原因と対策。原因と対策を知って、最適なケアを!
乳幼児の湿疹=新生児ニキビ
小さな子供に湿疹ができて痒そうにしていると、
親としてはなんとかしてあげたいと思うものですよね。
乳幼児に多い湿疹の5つの原因と対策をご紹介します。
乳幼児の湿疹の1つ目は新生児ニキビです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、
お母さんの体内にあった女性ホルモンが残っているんです。
お母さんのお腹に10か月もいたのですから、
生まれたばかりの頃は、
お母さんの女性ホルモンの影響を受けるのは
当たり前のことですよね。
この女性ホルモンは、皮脂の過剰分泌を招く作用があるんです。
そのため、新生児は皮脂の分泌が過剰になって、
毛穴を塞いで炎症を起こし、ニキビを作ってしまうのです。
新生児ニキビはベビーソープなどをしっかりと泡立てて、
優しく洗い、清潔を保つようにすれば自然に治ります。
ただ、1日何度も石鹸を使ってしまうと、
必要な皮脂まで洗い流してしまいますので、
石鹸を使うのは1日1回程度にしておきましょう。
乳幼児の湿疹=あせも
乳幼児の湿疹の2つ目は、あせもです。
これは夏に起こりやすい湿疹ですね。
汗をかいたあと、そのままにしておくと、
肌が蒸れてしまいます。
肌が蒸れると、皮膚の常在菌である黄色ブドウ球菌が繁殖して、
炎症を起こしてしまうのです。
あせもを予防するためには、
汗をかいたらこまめに汗を拭くこと、
また服を着替えるようにして、肌が蒸れないようにしましょう。
また、汗をかいたらシャワーを浴びることも有効です。
汗をかいたら、その汗を早めに洗い流して、
清潔を保つようにしてください。
乳幼児の湿疹=乳児脂漏性湿疹
乳幼児の湿疹の3つ目は、乳児脂漏性湿疹です。
乳児脂漏性湿疹は生後4ヶ月ごろまでに
現れることが多いのですが
顔や頭皮に赤いプツプツがができたり、
ウロコのようなかさぶたができてしまいます。
この乳児脂漏性湿疹は新生児ニキビと同じように
皮脂の過剰分泌が原因ですが、清潔を保つようにすれば、
自然に治癒しますので、かさぶたを無理にはがそうとせずに、
入浴前にベビーオイルやオリーブオイルなどで
優しくはがすようにしましょう。
乳幼児の湿疹=食物アレルギー
乳幼児の湿疹の原因の4つ目は食物アレルギーです。
近年は食物アレルギーを持つ子どもが増えていますが、
アレルゲンの食品を食べると、
口腔内や口の周りに赤い湿疹が現れることもありますし、
全身に湿疹が現れることもあります。
また、食物アレルギーの場合、
湿疹だけではなく呼吸困難感や
アナフィラキシーショック等も起こることがあります。
食物アレルギーは生後すぐから5歳ごろまでに
発症することが多いのですが、アレルゲンがわかっている場合は、
その食品をできるだけ避けること、
また離乳食で初めての食品を食べさせる時は、
少量だけ食べさせて、変化を注視するようにしましょう。
もし、アレルゲンとなる食品がわからない場合は、
皮膚科でアレルゲンの検査を受けることも可能です。
乳幼児の湿疹=アトピー性皮膚炎
乳幼児の湿疹の5つ目は、アトピー性皮膚炎です。
乳児期は顔や頭部、耳などに湿疹ができることが多く、
成長と共に肘の内側やひざの裏、
首などの関節部に湿疹ができます。
アトピー性皮膚炎はアレルギー症状の1つですので、
アレルゲンの特定をすることが大切です。
アトピー性皮膚炎を引き起こすアレルゲンには、
ダニやハウスダスト、動物の毛などがあります。
アレルゲンを特定できたら、
それをできるだけ除去するようにしましょう。
また、皮膚を清潔に保つことや保湿をすることも大切です。