耳が聞こえない!突発性難聴の3つの原因。突発性難聴は早期治療が重要です
突発性難聴の原因=ストレスや疲労
突発性難聴は、特に思い当たる原因がないのに、
耳の聞こえが悪くなり、耳鳴りやめまい、吐き気、
耳の籠った感じなどの症状が現れる病気です。
この突発性難聴の原因はまだ解明されていませんが、
主に3つの原因があるのではないかとされています。
1つ目の原因はストレスや疲労です。
「ストレスや疲労で、耳が聞こえなくなるの?」と
ビックリする人も多いと思います。
でも、突発性難聴になった人の生活環境等を調べてたり、
問診をすると、
突発性難聴を発症する前には極度の疲労や睡眠不足、
精神的なストレスを抱えているケースが多いことが
わかっています。
このストレスや疲労が突発性難聴の
直接的な原因であるというわけではありませんが、
間接的な原因になっていたり、
発症の引き金を引くような原因であることは
間違いないでしょう。
突発性難聴の原因=血流障害
突発性難聴の原因の2つ目は、血流障害です。
聴覚をつかさどる耳の奥(内耳)周辺の血管で、
血栓や出血などが起こり、
内耳の細胞に十分な酸素や栄養分が行き届かなくなることで、
内耳の機能が低下して、
聞こえにくくなってしまうというものです。
この突発性難聴の原因は血流障害であるという説は、
メカニズム的には十分に起こり得るものなのですが、
血管で血栓ができたり、
血管が破れて出血するのは高齢者が多いですよね。
でも、突発性難聴は若者にも多く発症する病気なのです。
若者は血栓ができたり、血管が破れるリスクは低いですので、
このことを考えると、
血流障害が突発性難聴の原因であることに
疑問を抱く医師も多いのです。
突発性難聴の原因=ウイルス感染
突発性難聴の原因の3つ目は、ウイルス感染です。
ウイルスに感染したことで、
聴力が低下したのではないかという説ですね。
ただ、突発性難聴の患者さんから
同じウイルスが発見されたわけでもありませんし、
突発性難聴を起こすウイルスを発見したわけでもありません。
では、なぜ突発性難聴の原因が
ウイルス感染であると考えられているのでしょうか?
それは、突発性難聴を発症するのは、
風邪を引いた後というケースが多いからです。
このため、風邪の原因となったウイルスが、
何らかの作用で突発性難聴を引き起こしたのではないかと
考えられているんです。
また、突発性難聴の治療は、
抗炎症作用があるステロイド薬が効果があるのですが、
この炎症を抑えるステロイド薬が治療に有効であることも、
ウイルス感染が原因ではないかとされている一因です。
突発性難聴の原因はまだ解明されていませんが、
早期治療が重要であることはわかっています。
治療開始が遅れれば遅れるほど、
聴力が戻る可能性が低くなっていくんです。
発症から10日以内に治療を始める必要がありますので、
「あれ?聞こえにくい?」と思ったら、
すぐに耳鼻科を受診してください。