乳がんになりやすいのはどんな人?乳がんのリスク因子4つ
乳がんのリスク因子=動物性脂質
乳がんは日本人女性がかかるがんの中で、
最も罹患数が多いがんです。
乳がんは遺伝性の乳がんもありますが、
多くは生活習慣に関係した原因で発症するものです。
生活習慣に関係した乳がんのリスク因子を知って、
乳がんを発症するリスクを下げましょう。
乳がんのリスク因子の1つ目は、
動物性脂質の過剰摂取です。
一昔前は、日本人女性の乳がん罹患数は
欧米女性の罹患数に比べて、少なかったんです。
でも、近年は日本人女性の乳がん罹患数が増えています。
その理由は食生活の欧米化とされています。
食生活が欧米化してきたしてきたことで、
動物性脂質を多く摂るようになったのです。
動物性脂質を多く摂ると、
体内でエストロゲンの分泌量が増えます。
乳がんはエストロゲンの濃度が高く、
またエストロゲンにさらされている期間が長ければ長いほど
発症リスクが上がることがわかっていますので、
動物性脂質を過剰に摂取すると、
乳がんを発症するリスクが高くなるのです。
乳がんのリスク因子=アルコール、タバコ肥満の女性は
乳がんのリスク因子の2つ目は、
アルコールとタバコです。
あなたは、毎日のようにお酒を飲んでいませんか?
習慣的にお酒を飲んでいる人は、
乳がんになりやすいことがわかっています。
これは、アルコールがホルモン代謝に影響を与えて、
体内のエストロゲン濃度を上げてしまうためです。
お酒を飲む人は禁酒しろとは言いませんが、
毎日のように習慣的に飲むのは止めましょう。
また、お酒を飲むときはアルコールは25g以内、
ビールは中瓶1本、
ワインは1~2杯程度にしておくと良いでしょう。
タバコも乳がんのリスクを上げることがわかっています。
タバコは百害あって一利なしですから、
これを機会に禁煙してください。
お酒は肝臓がん、
タバコは肺がんと関係があることは有名ですが、
実は乳がんにも関係があるものなのです。
乳がんのリスク因子=肥満
乳がんのリスク因子には肥満もあります。
肥満の女性は、乳がんになりやすいのです。
肥満の人は、たいてい動物性脂質を
多めに摂っているということもありますが、
肥満の人が乳がんになりやすい理由は
それだけではありません。
脂肪細胞がエストロゲンを分泌することがあるんです。
閉経後は通常エストロゲンの分泌量が大幅に低下します。
でも、肥満の女性は脂肪細胞がほかのホルモンを
エストロゲンに変えてしまうので、
エストロゲンの濃度が肥満ではない女性に比べて
閉経後も高くなってしまいます。
そのため、肥満の女性は乳がんになりやすいんです。
肥満の女性は乳がんのリスクを下げるためにも、
そのほかの生活習慣病のリスクを下げるためにも、
ダイエットに励みましょう。
ただ、短期間で急激にダイエットをすると、
体調を崩す原因になりますから、ゆっくりと時間をかけて、
体重を落としていくようにしましょう。
乳がんのリスクを下げるためには、
あっさりとした和食中心の食生活を送り、
お酒は控えめにして禁煙をし、
適正体重を保つようにしてください。