PMSで疲労骨折?月経前症候群について知りましょう。
月経前症候群とは何?
あなたは、月経前症候群に悩んでいませんか?
月経前症候群とは、
生理2週間前から起こる身体の不調のことです。
月経前症候群または、
英語のPre-Menstrual Syndromeの頭文字を取って、
PMSと呼びます。
月経前症候群よりもPMSと言ったほうが
馴染みがある女性が多いかもしれないですね。
PMSは生理の2週間前、
排卵後から少しずつ体の不調が現れてきます。
PMSの症状はとても幅広く、下腹部の痛みや張り、
胸の張りや痛み、むくみ、頭痛、肩こり、腰痛、
体重増加、異常な眠気、便秘、倦怠感などがあります。
これらの身体的な特徴のほか、イライラや抑うつ、
無気力、集中力の欠如など精神的な症状もよく見られます。
特に、生理前にイライラしたり、
理由なく落ち込んでしまうという女性はたくさんいますよね。
PMSの原因は、まだよく解明されていません。
でも、生理前になると女性ホルモンの1つである
プロゲステロンの分泌が多くなり、
女性ホルモンのバランスが変化することで、
PMSの症状が起こるのではないかとされています。
月経前症候群は疲労骨折のリスクを上げる?
月経前症候群(PMS)は、通常なら生理が来れば、
今までの症状が嘘のように消えてしまいますので、
月経前症候群が深刻な状況を引き起こすことはありません。
そのため、
PMSをそれほど深刻に考えていない人も多いと思います。
でも、運動をしている女性は要注意です。
近畿大学の研究チームが仙台市の運動部に所属する
女子高生に調査したところ、
PMSの症状が重い人はPMSがない人に比べて、
疲労骨折しやすいことが分かったんです。
PMSの症状が重い人は、PMSの症状がない人に比べて、
疲労骨折する確率は1.66倍も高くなるんだそうです。
これは、PMSでのむくみや腰痛、
下腹部の痛みなどの症状がありながらも、運動をすることで、
骨にいつも以上に負荷をかけていることが原因ではないかと
考えらえています。
普段から運動をする習慣があって、PMSの症状が重い人は、
疲労骨折にも注意しなければいけないんですね。
PMSの症状が重い日は、
運動を休む勇気が必要なのかもしれません。
月経前症候群を予防するには?
月経前症候群(PMS)を予防するためには、
どうしたら良いのでしょうか?
PMSの原因は解明されていませんが、
PMSになりやすい人は分かっています。
PMSになりやすい人とは、
神経質で感情を表に出さない我慢強い人、
几帳面で完璧主義の人、月経を煩わしく思っている人、
タバコを吸う人、お酒やコーヒーをたくさん飲む人、
間食が多い人です。
この中で改善できるのは、
タバコやお酒、コーヒー、間食ですね。
そのほかは性格的な要素が大きいので、
なかなか改善できません。
PMSの症状に悩まされている人は禁煙にチャレンジし、
お酒やコーヒー、間食は控えめにしましょう。
また、規則正しい生活を送って、
女性ホルモンのバランスを整えるようにすると良いでしょう。
PMSは軽症の人も含めれば、
生理のある女性の8割に症状が出るとされています。
お酒やたばこ、コーヒー、間食は控えめに、
規則正しい生活をして、PMSと上手に付き合っていきましょう。