適応障害になったら仕事はどうする?適応障害について知りましょう!
適応障害とはどんな病気か?
出勤前に涙が出てくる、お腹が痛くなる、
嫌な上司を見ると汗が止まらなくなる、
ママ友との付き合いを考えると吐き気がする
などの症状に思い当たる人はいませんか?
これらの症状に思い当たる人は適応障害かもしれません。
適応障害とは、
特定の環境や場面に過度なストレスを感じて、
それによって心身の様々な症状が出てくる病気です。
特定の環境に適応できない病気ということですね。
適応障害は仕事や職場の人間関係、学校、恋愛、家庭、
友人やママ友との人間関係などに
ストレスを感じていると発症しやすくなります。
また、末期がんの患者さんも適応障害になりやすいのです。
末期がんであるという状況に適応できず、
つまり末期がんであることを受け入れられずに、
ストレスを感じて適応障害になってしまうのです。
適応障害になると、抑うつ症状や不安、意欲の低下、
イライラ、不眠などの症状のほかに、倦怠感や食欲低下、
頭痛、肩こり、動悸、発汗、
めまいなどの症状が現れるようになります。
また、人によっては会社をさぼったり、
お酒を飲み過ぎたり、ギャンブル中毒になるなどの
問題行動を起こす人もいるんです。
適応障害は甘えと誤解されがちだけど
適応障害は、周囲の人から理解されにくく
「甘えているだけ」と誤解されることが多々あります。
適応障害は特定の環境に適応できずに、
心身の症状が出てくる病気ですが、
その環境に適応できている人から見ると、
「甘えているだけ」とか「言い訳ばかり」
と思われてしまうのです。
また、適応障害は原因となるストレスから離れると、
症状が急速に改善します。
仕事にストレスを抱えている人は、退勤後は元気になって、
合コンに参加できるようになることがあります。
年末年始や夏休みには海外旅行に行って、
楽しむこともできるんです。
ただ、会社へ行くと、一気に適応障害の症状が現れて、
体調不良になってしまうのです。
これは適応障害の特徴であり、
発症原因を考慮すると当然の症状になるのですが、
周囲の人から見ると、「会社をさぼりたいだけ」とか
「甘えているだけ」と思われてしまいます。
でも、適応障害は精神疾患の1つであり、
甘えではないのです。
適応障害の患者さんは、
その環境に適応しようと努力したけれど、
結果がついてこずに、適応障害になってしまったのです。
そして、本人はそれを苦痛に感じていますし、
心身の症状から日常生活に支障が出ていることもあります。
そのため、決して甘えではなく、精神疾患なのです。
適応障害は、
周囲の人の理解やサポートがあると改善しやすいですから、
適応障害を甘えと決めつけずに、
温かく見守ってあげるようにしましょう。
適応障害になったら休職を
仕事や職場の人間関係が原因で、
適応障害になってしまう人は珍しくありません。
仕事が原因で適応障害になった場合は、休職しましょう。
休職するのが一番良いのですが、
様々な事情から求職できない場合は、
残業を免除してもらったり、
フレックス制度で働きやすい時間に働けるようにしましょう。
適応障害を治療するためには、
まずはストレスの原因から離れないといけないのです。
ストレスの原因から離れてゆっくり休み、
心身を回復させることが、適応障害の治療の第一歩です。
適応障害は
「適応しようと頑張ったけれど、適応できなかった」
という状態ですから、
その適応できなかったストレスから離れないと、
精神科などでどんなに治療をしても、なかなか回復しません。
ストレスから離れてみると、急速に症状が改善して、
休職後1週間程度で、「元気になったな」と
自分も家族も実感できるほどの回復ができるはずです。
治療を始めるのは、それからでも遅くありません。
あまりに自分に厳しい人は、
「休職なんて」と休職することを躊躇すると思いますが、
我慢して同じ環境で働き続けていても、
適応障害の症状は悪化していくだけです。
勇気をもって休職して、
適応障害を早く回復させるようにしましょう。