イメージ画像

膵炎患者が急増中!サラリーマンは、特に要注意。アルコールの過剰摂取は控えましょう。




膵炎患者が急増中!

130708-3

ここ数年、膵炎患者が増加しています。

芸能人でも膵炎になって、治療のために
一時休業した人が何人かいますよね。

膵炎という病気は、
あまり聞きなれない病気かもしれません。

膵臓は、血糖値を下げるインスリンを分泌する臓器です。

また、蛋白分解酵素など食べ物の消化・分解に
必要な酵素を産生し、分泌しています。

膵炎とは、この消化に必要な酵素(膵液)が
何らかの原因で活性化し、
膵臓そのものを消化してしまう病気です。

膵炎の原因は?

cont13-2

膵炎の原因は、胆石や自己免疫性、
原因不明の特発性などがありますが、
最も多い原因は、アルコールの飲みすぎです。

アルコールが原因の膵炎は、全体の約4割を占めています。

また、高脂血症(脂質異常症)でも
膵炎を発症することがあります。

膵炎患者の男女比は、
2:1と男性の発症頻度は女性の2倍ですが、
これは男性のほうがアルコールを飲む機会が
多いためと考えられます。

膵炎の症状と治療法

130620-9

膵炎になると、上腹部に痛みが出ます。

この痛みの度合いは、軽い鈍痛から耐え難い激痛まで、
人や膵炎の進行具合によって変わってきます。

また、痛みは突然現れる場合もありますし、
飲酒や食事後に現れることもあります。

上腹部痛以外では、吐き気や嘔吐、発熱、食欲不振、
腹部膨満感などが膵炎の症状の特徴ですので、
このような症状が出たら、
すぐに病院を受診するようにしましょう。

膵炎の治療の基本は、絶飲食と点滴による治療です。

飲食をしないことで、活性化した膵液の分泌を抑え、
膵臓を休ませることが目的です。

軽症から中等症の場合、
この治療法で順調に回復しますが、
重症になってしまうと、ICUでの全身管理が必要であり
透析をなどの治療が必要になります。

膵炎の予防法は?

cont27-2

膵炎は、原因不明の場合もありますので、
完全に予防することはできませんが、
アルコールの飲み過ぎや高脂血症による膵炎は
予防することができます。

アルコールの摂取は、適量を守ることが最も重要です。

これからの暑い季節は、
冷たいビールが美味しく感じますので、
毎日仕事が終わった後に、ビールを飲んで
喉を潤したいサラリーマンも多いと思います。

でも、毎日大量にアルコールを飲むのは危険です。

適量を守り、週の半分は休肝日にするようにしましょう。

また、脂っこい食べ物を控え、
ヘルシーで栄養のバランスの取れた食事を
取るようにしましょう。

膵炎が治ったあとも、節制を!

cont19-2

一度膵炎になったことのある人は、
膵炎が治ったあとも、節制が必要です。

膵炎が治ったからといって、アルコールを多量に飲み、
暴飲暴食を続けていると、膵炎が再発し、
慢性膵炎に移行してしまいます。

慢性膵炎は、厚生労働省が難病に指定している病気で、
膵炎の発症を繰り返すため、
一生付き合わなくてはいけません。

この慢性膵炎の患者数も、
近年急増していて、急増の原因の多くは、
アルコールの過剰摂取であることがわかっています。

サラリーマンの場合、仕事の付き合いで
アルコールを飲む必要がある機会も多いと思いますが、
飲酒の翌日は必ず休肝日にしたり、
日頃の食生活に気を使うなど、
日常生活内で膵炎を予防するようにしましょう。





タグ



2013年7月13日 | カテゴリー:健康全般

あわせて読みたい関連記事