紫外線から皮膚を守ろう!正しい日焼け止めの使い方を知り、実践しましょう。
紫外線の量が最も多い時期
5~9月は、1年で最も紫外線が多い時期になっています。
特に梅雨が明け、晴天が続く7~8月は
紫外線量のピークになります。
時間帯別に見ると、
9~14時が紫外線量が多くなります。
7~8月は、海や山へレジャーに出かけ、
最も紫外線量の多い時間帯に屋外にいて、
紫外線を浴びる機会も多くなりますよね。
夏の時期は、
「短時間しか外にいないのに、気づいたら日焼けしていた」
ということもありますので、
紫外線対策は十分い行う必要があります。
紫外線対策というと、美白を気にする女性が
行うものというイメージがあるかもしれませんが、
紫外線対策は美白のためだけに行うものではありません。
紫外線の皮膚への影響
紫外線対策を行うにあたって、紫外線が皮膚に
どのような影響を与えるかを知っておきましょう。
まずは、皮膚の老化を早めることです。
紫外線を浴びると、皮膚が黒くなるだけでなく、
シミやそばかす、しわ、たるみの原因となり、
皮膚の老化を早めます。
これを光老化と呼んでいます。
肌の老化は、加齢よりも紫外線を浴びることのほうが
影響が大きいとも言われています。
次に、皮膚がんを誘発することです。
紫外線が皮膚の細胞内のDNAを損傷し、
がん細胞への突然変異を引き起こすことがわかっています。
また、免疫力の低下も引き起こします。
皮膚には、ランゲルハンス細胞という細菌や
ウイルスなどの異物の進入を感知する
センサーの働きをする細胞がありますが、
紫外線はこのランゲルハンス細胞のDNAを傷つけ、
機能低下させてしまい、
身体の免疫システムに影響を与えるのです。
そのため、風邪などの感染症にかかりやすくなったり、
アレルギー症状の悪化を引き起こします。
日焼け止めは正しく使おう
紫外線から肌を守るために、
日焼け止めを使う人は多いと思いますが、
日焼け止めは正しく使えていますか?
せっかく日焼け止めを使っても、
使い方が間違っていれば、効果が半減してしまいます。
アメリカの皮膚科学会(AAD)が、日焼け止めの
使い方の提言をまとめたものを発表しています。
その提言によると、
「何度も使えるタイプの日焼け止めがベスト。
広い波長域の紫外線を防ぎ、SPFは30以上で、
耐水性のものを選んでほしい」とのことです。
何度も使えるタイプとは、塗り直しができるものです。
また、広い波長域の紫外線を防ぐものとは、
UVAとUVBの両方を防いでくれるものですね。
つまり、
「塗り直しができて、UVAとUVBの両方に効果があり
SPF値は30以上でウォータープルーフタイプのもの
を選びましょう」ということです。
また、日焼け止めのポイントとして、
①SPF30で紫外線は97%遮断される。
SPFが高くても100%遮断はできないので、
屋外等では2時間おきに塗りなおしたい。
②6ヶ月未満の乳児は直接日光下を避け、
日焼け止めは使わないのが理想。
6ヶ月以上の子供には肌に優しい成分のものを選んで
使用可能。
③日焼け止め成分の毒性や健康への害の懸念より、
日焼け止め使用による皮膚がん予防の利点の方が上回る。
④スプレー式は吸い込まないよう、
顔や口周りには使わないことや使用時の風向きに注意が必要。
とアメリカの皮膚科学会の提言にはまとめられています。
これらの提言やポイントを参考にして、
日焼け止めを正しく使うようにしましょう。