乳酸菌は整腸作用だけじゃない!次々解明される乳酸菌の健康パワーとは
注目を集める乳酸菌
ここ数年、乳酸菌が注目を集めています。
市販のヨーグルトには、どのような乳酸菌が
含まれているか大々的に宣伝しているものがありますし、
乳酸菌が腸内環境を整えることがわかってから、
積極的に乳酸菌を摂取しようと思っている人も
多いと思います。
そもそも、乳酸菌って何でしょう?
乳酸菌とは、
糖分を分解して乳酸を作り出す細菌のことです。
乳酸菌には、たくさんの種類があり、
最近の研究では、腸内環境を整える以外の
様々な健康パワーが解明されています。
乳酸菌の種類や効果を知って、
乳酸菌の力で健康増進を図っていきましょう。
乳酸菌が含まれる食べ物
乳酸菌が含まれる食べ物は、
ヨーグルトだけだと思っていませんか?
確かに、ヨーグルトにも乳酸菌は含まれていますが、
そのほかにも乳酸菌が含まれる食べ物は
たくさんあります。
古来から乳酸菌は、
発酵食品を作る際に用いられてきました。
つまり、発酵食品には乳酸菌が含まれているのです。
発酵食品といえば、ヨーグルト以外にも、味噌や醤油、
ぬか漬け、納豆などの日本伝統食品がありますし、
キムチやザワークラウト、アンチョビ、チーズ
などもあります。
乳酸菌の健康パワー
乳酸菌の働きといえば、
腸内環境を整えるというものですよね。
乳酸菌が善玉菌として働くことで、
腸内環境が改善し、便秘や下痢になりにくくなり、
老廃物の排出にも役立ちます。
また、最近の研究で、乳酸菌には
免疫力を上げる作用があることがわかりました。
花粉症対策に、ヨーグルトを食べている人も
多いのではないでしょうか?これは、
ヨーグルトから乳酸菌を取ることで、体の免疫力を上げ
アレルギー症状を抑えることが目的です。
また、アトピー性皮膚炎の改善や風邪を引きにくくする
効果もあります。
また一部の乳酸菌には、
内臓脂肪を減少させる効果もあります。
2013年4月にイギリスの栄養雑誌に発表された研究によると
ガセリ菌SP株という
乳酸菌を含むヨーグルトを1日200g食べると、
12週間で内臓脂肪が8%減少したそうです。
内臓脂肪が減少すると、
肥満やメタボリックシンドローム予防の効果がありますので
生活習慣病予防も期待できるということです。
また、胃がんの原因にもなる
ピロリ菌の除去効果もあるんです。
ピロリ菌除去には、薬剤を用いますが、
薬剤だけを用いた場合、除去成功率は約70%なのに対し、
除去前にヨーグルトを食べると成功率は85%に
上昇したという調査結果が出ています。
効果別の乳酸菌の種類
乳酸菌には、様々な種類があり、
それぞれ働きや効果も違いますので、
目的に合わせた乳酸菌を取りましょう。
・ガセリ菌SP株
=内臓脂肪や皮下脂肪の減少、コレステロールの低下
・L-92乳酸菌=アトピー性皮膚炎や鼻炎の軽減
・R-1乳酸菌=免疫力アップ、風邪やインフルエンザの予防
・乳酸菌シロタ株=整腸作用、大腸がんの発症リスクの軽減
・LG21乳酸菌=胃のピロリ菌除去効果
乳酸菌の種類は、
ヨーグルトのパッケージなどに記載されていますので、
目的に合った乳酸菌を選んでください。