GI値を利用した「低インシュリンダイエット」。血糖値の上昇を抑えるダイエット法です
GI値とは?
GI値とは、「Glycemic Index」(血糖指数)の略で、
この数値は炭水化物を食べたあとの血糖値の上がる速さを
あらわした指数をいいます。
この数値が高いほど、血糖値が上がる速度が速く、
低いほど速度が緩やかになります。
私達の体は、血糖値が上がると、
すい臓からインシュリンが分泌され、
血糖値を下げようとします。
インシュリンが分泌されると同時に
脂肪を作る働きがあります。
つまり、GI値の高いものを食べたあとは、
急激に血糖値が上がるため、
たくさんのインシュリンが分泌されてしまい、
結果脂肪を作り出してしまうのです。
逆に、値の低いものを食べると、
血糖値の上がり方は緩やかなので、
少ないインシュリンの分泌で済む結果、
脂肪を作りだしにいくいのです。
低インシュリンダイエット
「低インシュリンダイエット」とは、先に説明した、
食品のGI値によりインシュリンの分泌量が
異なる点に注目したダイエット法です。
通常のダイエットでは、食事制限などを伴うことが多く
食事量を絶対的に減らすことによって
血糖値の上昇を抑え、ダイエットの効果を得ていました。
しかし、この方法は、
ダイエット中でもストレスを感じることが非常に多く、
また、必要な筋肉が落ちてしまったり、
代謝機能に異常をきたすこともあり、
普通の食事に戻したりすると、
リバウンドしてしまう危険性が大きいのです。
一方、低インシュリンダイエットは、食事量は減らさずに、
低GIの食品を上手く利用して
血糖値の上昇を抑えるダイエット法なので、
食事量を減らすことによるリバウンドなどの弊害は
起こりにくいと言われています。
もちろん、低GI食品をとれば
なんでもどれくらいでも食べてもいいというわけではなく
あくまでも食事量を減らさなくてもよいというだけで、
食事量を増やしてしまっては効果は得られません。
低GI食品の活用の仕方
低GI食品の多くは、無精製で繊維質が多く、
栄養価も高いものが多いです。
一方、精製されたものについては、
高GIの食品が多いことが特徴です。
例えば、米の場合、
精製された白米は高GIの食品ですが、
無精製の玄米は低GI食品になります。
玄米は、咀嚼回数も多くなるため、
白米を食べるときよりも少ない量で満腹感を得られるため、
GI値の観点以外にもダイエットに最適な食品といえます。
また、パンについても、
ライ麦パンなどのパンのほうが普通の食パンに比べると
GI値は低いといえます。
このように、精製された食品を
無精製の食品に置き換えるだけで、
量を減らさずに血糖値の上昇を抑え、
結果として、ダイエット効果があらわれるのです。