季節によって症状が違うアトピー。秋から冬にかけてのアトピー対策とは?
季節の変わり目に悪化しやすい
子供だけでなく、
大人の患者数も増えているアトピー性皮膚炎は、
季節の変わり目に悪化しやすくなったり、
季節によって症状が異なることもあるって
知っていましたか?
季節の変わり目は、朝晩の温度差が大きくなったり、
気温や環境が変化していきますが、
その変化に体が付いていけず、
症状が悪化しやすくなるんです。
また、季節の変わり目は、衣替えをして、
部屋の中にカビやホコリなどが
多くなることもありますので、
それらがアレルゲンとなって症状が悪化することもあります。
そのため、季節の変わり目は、
日常生活にいつも以上に気を配り、
入念にスキンケアを行って症状の悪化を
防がなければいけません。
さらにアトピーは、冬は空気が乾燥するため、
皮膚がカサカサして痒くなりますが、
夏は自分の汗などに反応して、
ジュクジュクした発疹ができやすいなど、
同じアトピーでも季節によって症状が違う
という特徴があります。
乾燥を防ぐためのスキンケア
秋から冬にかけては、空気が乾燥する季節です。
アトピー患者は、肌のバリア機能が弱いため、
皮膚が乾燥しやすのですが、皮膚が乾燥すると、
表面の角質層がはがれてしまい、痒みが起こります。
そのため、皮膚を乾燥させないようなスキンケアが
必要となります。
朝晩に保湿剤を塗布して、乾燥を防ぐのは当然ですが、
入浴の仕方にも注意しなければいけません。
まず、
身体をゴシゴシと強くこすりながら洗うのはNGです。
ナイロンタオルなどを使うと、
皮膚のバリア機能を壊してしまう原因になりますので、
優しく洗うようにしましょう。
また、空気が乾燥する寒い時期は、
ゆっくり入浴したいと思うかもしれませんが、
長時間湯船につかっていると、
皮脂がお湯に溶け出してしまい、
乾燥が進みますので、長風呂は止めておきましょう。
そして、入浴後は皮膚から水分が
蒸発しやすい状態になっていますので、
できるだけ早く保湿剤を塗って、
水分の蒸発を防いでください。
目安としては、入浴後15分以内には
保湿剤を塗布するようにしましょう。
秋の悪化は花粉のせい?
秋になると、
アトピーの症状が悪化するという人はいませんか?
その悪化の原因は、花粉かもしれません。
花粉というと、冬の終わりから春にかけて飛ぶもの
というイメージがありますが、
ヨモギやブタクサなどは8~10月にかけて
花粉が飛びますので、
これらの花粉がアレルゲンの人は、
アトピーの症状が悪化することがあります。
花粉対策は、外出から帰ったら、
家に入る前に花粉を落とすために服を払う、
すぐにシャワーを浴びるなどがあります。
また、花粉症の人のようにマスクをして、
体内に花粉を取り込まないようにすることも必要です。