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子宮頸がんと乳がんは若い女性に多いがんです。がん検診を受けて、早期発見につなげましょう




子宮頸がんワクチン副作用の専門治療開始

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2013年4月から子宮頸がんワクチンの接種が
定期接種になりましたが、定期接種になって以降すぐに、
全身性の痛みや歩行障害など原因不明の重症な副作用
次々に報告されるようになったため、
厚生労働省は同年5月下旬に、
子宮頸がんワクチンの接種推奨を一時中止しています。

厚生労働省によると、子宮頸がんワクチンは
2013年3月までに国内で推計328万人が接種を受けましたが
歩行障害や痙攣、失神などの重い副作用
約360件報告されていて、
原因不明の慢性的な痛みは43件報告されています。

厚生労働省の研究班は、このような副作用の現状を受けて、
東京大学付属病院など全国11病院で
専門的な治療を行うことを決め、
ワクチン接種後2~4週間過ぎても痛みや痺れなどの症状が
続いている人に受診を呼びかけています。

若い世代に多いがん

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がんというと、高齢者に多いという特徴がありますが、
現在副作用が問題になっている子宮頸がんは、
20~30代の若い女性に多いがんであり、
20~30代の女性が発症するがんの第1位になっています。

また、子宮頸がん以外にも、
近年は乳がん患者の若年齢化が進んでいます。

乳がんは、食生活など生活習慣の欧米化に伴って、
日本での患者数が急増しているがんです。

乳がんも子宮頸がん同様に、
高齢者ではなく若い世代に多いがんなんです。

胃がんや大腸がん、肺がんなどが、
人間ドックで見つかる人は、
男女とも年齢と共に増えますが、
乳がんと子宮頸がんは40代で見つかる人が
最も多いことが日本人間ドック学会のデータでわかっています。

早期発見のための検診

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乳がんや子宮頸がんは、女性特有のがんであり、
若い世代に多いという特徴があるため、厚生労働省は、
子宮頸がん検診は20歳以上、
乳がん検診は40歳以上の女性を対象に、
2年に1回受けるようにすすめていますが、
乳がんや子宮頸がんのがん検診受診率は、
あまり高くありません。

国の目標受診率は50%ですが、
2010年の国民生活基礎調査によると、
過去2年間に検診を受診した人の割合は、
子宮頸がんで37.7%(20~69歳)、
乳がんで39.1%(40~69歳)と目標に届いておらず、
欧米に比べても半分程度になっています。

これは、20~40代の人は、
「自分はまだがんにならない年齢だろう」
思っている人が多く、
がんはまだ他人事と考えている人が多いことや
乳がんや子宮頸がんの検診を受けることが恥ずかしいと
思っている人がいることが原因と推測されています。

がんを治すためには、早期発見・早期治療が重要です。

若い世代でも発症しやすいがんがあることを認識して、
必ずがん検診を受けるようにしましょう。





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2013年10月25日 | カテゴリー:女性の病気

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