知らないうちに起こっている睡眠時無呼吸症候群。その種類と症状を知っておこう
睡眠時無呼吸症候群とは
「睡眠時無呼吸症候群」とは、
睡眠中に呼吸が止まってしまう無呼吸状態があったり、
呼吸の回数が減る低呼吸状態が原因で
睡眠障害が起こってしまう病気です。
問題なのは、そのような状態にあることを
本人が自覚しておらず、
昼間、急に眠気に襲われてうっかり居眠りしてしまい、
事故を起こしてしまうことがあることです。
睡眠時無呼吸症候群の種類と症状
睡眠時無呼吸症候群にはいくつかのタイプがあります。
まず、「閉塞型」です。
気道の一部が狭くなったり詰まったりして、
一時的に呼吸ができなくなるタイプです。
このタイプが最も患者数が多く
ポピュラーなタイプだと言われています。
そして、「中枢型」は、
脳の呼吸中枢の動きに異常が生じて、
呼吸に関する筋肉に指令がいかなくなるタイプで、
「混合型」は、1回の発作の中で、
「中枢型」のあとに「閉塞型」が起きるタイプです。
症状としては、いびきや、睡眠中に
無呼吸となり苦しくて目が覚めてしまう「中途覚醒」、
ぐっすり眠れない「熟睡障害」などが多く、
睡眠の質が悪いので、
いくら寝ても眠いといったことが生じます。
睡眠の質が悪いことなどから、
起きている間も次のような症状が表れます。
まず、一番多いのが、日中の異常な眠気です。
居眠りが増えるだけでなく、
倦怠感なども同時に起こるため、
仕事をしていても作業効率があがらなかったり、
思わぬ事故につながる可能性の大きい症状です。
次に、起床時の頭痛です。
夜中に何度も呼吸が止まり、
酸素が正常に取り入れられないことから、
血中の二酸化炭素の濃度があがり、
脳は酸素を取り入れようと血流量が増えることで
頭痛が起こりやすくなります。
睡眠時無呼吸症候群への対処法
では、睡眠時無呼吸症候群になっているのがわかったとき
どう対処したらよいのでしょうか?
まず、病院で検査をして、
重度の睡眠時無呼吸症候群であるとわかった場合は、
しっかりと医師の指示にしたがった治療が必要になりますが
そうでない場合はいくつか気を付けることで
症状を緩和することができます。
まず、横向きやうつ伏せで寝ることです。
仰向け状態だと舌が落ち込み無呼吸が起きやすくなるため
姿勢を横向きかうつ伏せにすることで
そのリスクを減らすことができます。
次に、肥満の場合は痩せることです。
肥満は目に見える外側の脂肪だけが
増えるわけではありません。
実は、喉の内側、気道にも脂肪がつくため、
気道が狭くなることで、無呼吸状態が起きやすくなります。
少しでも、無呼吸が起きる状態を避けるようにすることで
良質な睡眠を維持することができ、
それは起きている時間を有効に使うことにつながるのです。