子供の誤飲事故はタバコが最多。誤飲事故の対処法を知りましょう。
子供の誤飲、タバコが最多
厚生労働省が小児科など全国8施設を通じて調査したところ、
2012年度の子供の誤飲事故は、タバコが最も多く、
事故全体の4分の1を占めたそうです。
タバコが誤飲事故の中で最も多いのは34年連続のことで、
報告があった事故385件中99件(25.7%)が
タバコが原因の事故でした。
厚生労働省担当者は、
「タバコの誤飲は1歳前後の乳児に集中している。
そばに置かないようにしてほしい」と呼びかけています。
ただ、喫煙者の減少に伴い、
タバコの誤飲事故も徐々に減少傾向にありますが、
近年は薬やプラスチック製品、電池、金属等
誤飲の種類が多様化してきています。
乳幼児がいる保護者は、誤飲事故が起こらないように、
些細な点も注意しなければいけませんね。
子供がタバコを誤飲したら
どんなに注意していても、子供は予想外の動きをするもの。
そういう時に、不慮の事故は起こります。
もし、子供がタバコを誤飲してしまったら、
どう対処すれば良いのでしょう?
ニコチンの中毒症状は、顔が青白くなる、
嘔吐や下痢、腹痛、元気がない、
冷や汗やよだれが出るなどです。
タバコ2センチ以上飲んでしまったり、
ニコチンが溶け出した水を飲んでしまった場合は、
ニコチン中毒になる可能性が高いですので、
すぐ吐かせて、病院に連れて行きましょう。
吐かせる際に水や牛乳を飲ませると、
ニコチンが体内に吸収されやすくなってしまいますので、
病院を受診する前は、何も飲ませないようにしてください。
誤飲したタバコが2センチ以下、
ニコチン水も飲んでいないという場合は、しっかり吐かせて、
そのまま自宅で様子を見ましょう。
もし、上記のニコチン中毒の症状が出てきたら、
すぐに病院を受診する必要がありますが、
4時間以上経っても様子に変化がなければとりあえず安心です。
誤飲事故での対処法
子供が誤飲するものはタバコだけではありません。
直径約4センチ程度のものであれば、赤ちゃんの口に入り、
誤飲する可能性があると言われています。
誤飲したものによって、
「吐かせないですぐ病院に行くもの」、
「吐かせてすぐ病院へ行くもの」、
「少量であれば様子を見るもの」に分けることができます。
誤飲したもの別に対処法を知っておけば、
いざという時に慌てずに対処できると思います。
まず「吐かせないですぐ病院行くもの」には、
ボタン電池やマニキュア、除光液、漂白剤、
トイレや風呂用洗剤、カビ取り剤、画鋲や針、
ガラスなどあります。
次に「吐かせてすぐに病院へ行くもの」です。
これは、タバコや香水、防虫剤、医薬品などです。
最後に「少量なら様子を見るもの」ですが、クレヨンや鉛筆、
ボタン、シャンプーやリンス、食器用洗剤などがあります。
もし、子供が誤飲事故を起こしてしまい、
対処法がわからない場合は、かかりつけ医にすぐ相談するか、
「中毒110番」に電話して、
対処法の指示をもらうようにしてください。