有酸素運動はダイエットだけじゃない!有酸素運動のメリットについて知りましょう。
ダイエットには有酸素運動
「運動は健康に良い」、
「健康のために運動をしよう」と言われていますが、
運動の中でも健康維持に効果が高いと言われているのは、
有酸素運動です。
有酸素運動とは、どんな運動なのでしょう?
有酸素運動とは、長時間にわたって続けられる
体への負担が比較的軽い運動のことです。
運動に使うエネルギーの代謝に酸素が使われますので、
「有酸素運動」と呼ばれています。
有酸素運動には、ウォーキングやジョギング、サイクリング、
エアロビクス、水泳などがありますが、
この有酸素運動はダイエットに最適な運動なんです。
なぜ、有酸素運動がダイエットに向いているかというと、
長時間続けられるからです。
運動をする時には、体を動かすためのエネルギーが必要ですが、
運動を開始した直後は
血液内の脂肪をエネルギーにしているんです。
運動を続けていると体温が上昇しますよね。
体温が上昇すると、脂肪分解酵素であるリパーゼが活性化し、
内臓脂肪や皮下脂肪を
エネルギーとして分解してくれるようになります。
ダイエットでは、
内臓脂肪や皮下脂肪を集中的に落としたいですよね。
だから、ダイエットには有酸素運動が向いているんです。
ちなみに、リパーゼが活性化してくるのは
運動を始めてから約20分後と言われていますので、
有酸素運動は最低20分は続けるようにしましょう。
有酸素運動の効果は脂肪燃焼だけではない!
ダイエットに最適な有酸素運動ですが、
有酸素運動はもっといろいろな健康効果が得られるんです。
有酸素運動による健康効果の1つ目は、
冠動脈性疾患のリスク低下です。
冠動脈性疾患とは、心筋梗塞や狭心症などですね。
有酸素運動を行うことで、血圧を低下させる、
中性脂肪や悪玉コレステロールを減らして、
善玉コレステロールを増やす、
体脂肪を減らすなどの効果が得られるため、
冠動脈性疾患のリスクを減少させるんです。
また、有酸素運動によって心肺機能を高めることもできます。
心臓の筋肉を発達させて、血液の循環をより効率的にできますし
骨格筋中の毛細血管の新生を促すこともできます。
さらに、高血圧や大腸がん、2型糖尿病、骨粗鬆症などの
生活習慣病の発症リスクを軽減することもわかっています。
このほか、運動をするとスッキリした気持ちになって、
ストレス解消につながりますよね。
ですから、有酸素運動は、身体面の健康だけではなく、
精神面の健康維持にも役立つんです。
有酸素運動で集中力と記憶力がアップ
有酸素運動は、さらに脳にも良い影響を与えます。
アメリカのイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校が、
9~10歳の子供24人の身体的な健康と
メンタルヘルスの関係をCTスキャンを用いて調査したところ、
有酸素運動をしている子供ほど、
脳内の白質の密度が濃く、
記憶力や集中力が高いことがわかったんです。
脳内の白質の密度が濃いということは、
白質内に神経線維がぎっしりと
張り巡らされているということです。
神経線維は脳の各部に信号を送る際、
重要な役割を果たすものですので、
白質の密度は記憶力や集中力に関係しています。
また、日ごろから運動をして体を鍛えている子供は、
運動をしていない子供に比べて、家庭環境や経済的背景、
IQ、学習障害などを考慮しても、
学校での認知作業に優れているという結果も出ています。
お子さんの能力を最大限に引き出したい、
学校の成績を上げたいという人は、
お子さんと一緒に有酸素運動をやってみると良いかもしれませんね。