秋から冬はRSウイルスが流行する季節です。予防のために正しい手洗い方法を身につけましょう。
RSウイルスが流行の兆し
9月に入り、
RSウイルスが早くも流行の兆しを見せています。
国立感染症研究所の調査では、
8月上旬から徐々に患者数が増え始め、
5週連続で患者報告数が増加しています。
8月25日~31日の全国約3000ヶ所の
定点医療機関からの報告は1234人でした。
RSウイルスは、秋から冬にかけて流行するウイルスですので
今後はさらに患者数が増えていくと予想されていて、
特に乳幼児のいる家庭では注意が必要です。
RSウイルスとは?
RSウイルスは赤ちゃんから大人まで感染する
ウイルス性の感染症です。
感染すると、4~5日の潜伏期間の後に、
鼻水や咳、発熱など風邪のような症状が現れます。
大人が感染すると、
軽症で自然に回復する場合が多いのですが、
感染者の30%は気管支炎や細気管支炎を併発して、
咳がひどくなる、呼吸困難になる、
「ゼイゼイ」と喘鳴が出るようになります。
また、乳幼児は重症化しやすいので注意が必要です。
RSウイルスは1歳までに50%が
2歳までにほぼ100%が感染しますが、
小さい子は気管支炎や肺炎になりやすいんです。
さらに、早産で生まれた子や心疾患などの持病がある子供は、
重症化しやすいというデータもあります。
RSウイルスは基本的に風邪のような症状が出ますが、
毎年平均で30人以上が亡くなっている
というデータもありますので、秋から冬にかけて、
小さい子供の鼻水や咳、ゼイゼイという喘鳴が出たら、
早めに小児科を受診させましょう。
手洗い方法をもう一度確認
RSウイルスは、接触感染と飛沫感染が感染経路となりますので
手洗いが感染予防に大切になります。
RSウイルス予防のためにも、
手洗い方法をもう一度確認しましょう。
1.手を流水で濡らす
2.石鹸もしくはハンドソープを手につける
3.手のひらをこすり合わせて泡立てる
4.手のひらを使って手の甲を洗う
5.指の間、親指をしっかり洗う
6.片方の手の指の先をもう片方の手の
手のひらにこすり合わせて、爪の先を洗う
7.手首を洗う
8.流水で洗い流す
9.タオルなどで手を乾燥させる
以上が正しい手洗いの方法です。
指の間や爪の先などは洗い残しやすいので、
特に注意しましょう。
また、タオルなどを使わず自然乾燥させると、
雑菌が繁殖しやすいので、
手洗い後はすぐに乾燥させてください。
タオルの共用もやめましょう。
小さなお子さんはまだきちんと手洗いができませんので、
大人と一緒に手洗いすると良いですね。
たかが手洗いですが、
RSウイルスの予防には欠かすことができません。
また、これからの季節に流行するインフルエンザや
ノロウイルスの予防にも有効ですので、
きちんとした手洗いを身につけるようにしましょう。