糖尿病はパッチで治療できる?糖尿病の新しい治療法について知りましょう。
糖尿病の治療法は3つ
2013年の世界の糖尿病患者数は3億8200万人にものぼり、
増加の一途をたどっています。
また日本の糖尿病患者数は
約950万人もいると推計されています。
糖尿病は一度発症すると、完治を目指すのではなく、
血糖値をコントロールしながら上手に付き合っていくことが
治療の前提になります。
糖尿病の治療方法は、
大きく分けて食事療法と運動療法、薬物療法の3つになります。
糖尿病の初期段階であれば、
しっかりとカロリー計算をした食事療法と
定期的な運動を行っていくことで、
血糖値のコントロールは可能です。
でも、食事療法と運動療法でうまくコントロールできず、
糖尿病が進行してしまうと、薬物療法に頼るしかありません。
薬物療法にはインスリンの抵抗性を高めたり、
インスリンの分泌を促すような飲み薬を服薬する方法や
インスリンを皮下注射して補うインスリン療法があります。
糖尿病の治療はつらい
糖尿病は完治が難しい病気ですので、
一生治療を続けながら上手に付き合っていく必要がありますが、
糖尿病の治療を続けていくのはとても大変なんです。
毎日カロリー計算をして、
食べ過ぎないようにするのはつらいですよね。
好きなものを食べることができないというのは、
大きなストレスになります。
またxを続けるのも大変です。
暑い時期、寒い時期問わずに定期的に運動をコツコツ続ける。
これは、運動が好きな人にとっては苦痛ではないことですが、
運動が苦手な人にとっては苦痛以外の何物でもないですよね。
そして、薬物療法も大変です。
インスリン療法は、毎日注射しなくてはいけません。
場合によっては1日3回以上注射することもあるんです。
また、インスリンだけではなく内服薬も、
体調が悪くいつもよりも食事量が少ないと、
低血糖を起こすリスクもあります。
さらに、定期的に血糖値を測らなくてはいけません。
血糖値を測るには血液が必要です。
耳や指先に細い針を刺すだけとはいっても、
やっぱり痛みがあるんです。
これを一生続けていくのは大変です。
糖尿病に新治療法登場?
糖尿病治療は大変ですが、近い将来、
今までの糖尿病治療を根本から覆すような治療法が
登場するかもしれません。
アメリカのノースカロライナ大学が
インスリンやグルコースセンサーが含まれた
細かい100本の棘があるパッチを開発したんです。
このパッチを皮膚に貼ってグルコースセンサーが血糖値を測定し、
必要な量だけインスリンを体内に送り込んで
インスリンをコントロールする仕組みです。
これならパッチを貼るだけですから、
面倒でもないですし、痛みも少なくて済みますよね。
このパッチが製品化されれば、
「糖尿病の治療は面倒だし、痛みがある」
というマイナスイメージを覆すことができるはずです。
ただ、糖尿病は予防が大切ですし、
初期段階では食事療法と運動療法が基本になりますので、
それは忘れないでくださいね!